叙情味と知性美を併せ持つメロディアスなジャズ・スタイルを確立した、サックス奏者のスタン・ゲッツ。本作は1991年、彼が亡くなる3カ月前に、病の苦しみをこらえ録音した作品。「ナイト・アンド・デイ」「ファースト・ソング」他、力強い演奏を披露している。 (C)RS
JMD(2010/06/14)
癌で亡くなる三ヶ月前にスタン・ゲッツが残した最後の録音だが、それを感じさせない素晴らしい演奏の連続。ケニー・バロンとの美しいデュオが堪能できる。
【 JAZZ THE BEST - NEW STANDARD 50】
50~60年代ばかりが名盤ではない!これからはこれが新定番。
ジャズ・ファンの間で好評の[ JAZZ THE BEST ]シリーズからの新提案!
既に何度も名盤として取り上げられている50~60年代の作品とは一線を画する80~90年代録音の名盤にスポットを当てたのがこの[ JAZZ THE BEST - NEW STANDARD 50 ]。
意外にも埋もれていて実は素晴らしい作品が数多くあるこの年代のアルバムを新定番としてお届けする本シリーズ、ジャズの新潮流がここに始まる!?
タワーレコード(2009/04/08)
ジャズ・ピアノの現役最高峰のマエストロのひとり、ケニー・バロンに関しては、もうこの作品に尽きると言ってしまっても過言ではない。今回完全版としてリリースされた4日間全7公演を通して、凄まじい集中力で、ガンに冒され、生前最後のパフォーマンスとなったゲッツを奮い立たせる。息が切れるゲッツを激しく挑発し、感極まって激情するゲッツをなだめ、残された時間をいとおしむかのように、ゲッツの音にまとわりつきながら、極上のエンディングをキメるケニー・バロンのプレイは、本当に鳥肌もの。
intoxicate (C)稲田利之
タワーレコード(vol.83(2009年12月20日発行号)掲載)