映画「ミリオンダラー・ベイビー」(2005年5月中旬公開/出演:クリント・イーストウッド、ヒラリー・スワンク、モーガン・フリーマン他)のオリジナル・サウンドトラック。クリント・イーストウッドが監督/主演/音楽を担当。 (C)RS
JMD(2010/06/14)
本年度アカデミー賞主要4部門(作品/監督/主演女優/主演男優賞)を獲得したクリント・イーストウッド監督(兼主演&音楽)の最新作。「この年になってもやる気はまったく衰えない!」と豪語する頼もしい74歳の大巨匠は、前作「ミスティック・リバー」に続きいまが円熟の極みに到達した絶好調の充実期と言える。今作のテーマは深い愛の絆の物語。ボクシングの才能に望みを託して弟子入りを志願する女性と、女ボクサーなど受け入れない頑固な初老の名トレーナーがタッグを組むことに。家族の愛に恵まれず、生きることに不器用な主人公2人。ヒラリー・スワンクの驚異の熱演でリング上のボクシング・シーンも迫力満点! 次々と勝ち進んでいく過程で少しずつ絆を深め合う2人だが後半に物語はガラッと急展開し、衝撃の苦い結末を迎える。この重く深いラストがズシリと胸に迫り、気がつけば自然と涙が溢れていた。大御所2人(クリント・イーストウッド&モーガン・フリーマン)の演技を超えた演技にも脱帽。目で語る表現や間の取り方、静かに優しく見守るその立ち姿、哀愁たっぷりの燻し銀の渋み、抱擁力のような〈なにか〉が、この映画に安っぽい感傷を残さずに説得力を与えていることは間違いないだろう。
そして監督自身が手掛けた音楽も追い討ちをかけるように泣かせる。ピアノ、アコースティック・ギター、オーケストラで聴かせるメインテーマは、素朴だけれど優しく静かに胸に染み入る美しい仕上がり。この曲が映画のすべてを語っているようだ。
bounce (C)広瀬 毅
タワーレコード(2005年06月号掲載 (P119))
アカデミー賞、作品賞/監督賞/主演女優賞受賞
の話題作のサウンドトラック!!
『ミリオンダラー・ベイビー』(2004)
サウンドトラック
音楽・監督・主演 クリント・イーストウッド
主演 ヒラリー・スワンク、モーガン・フリーマン
ボクサーを夢見る30をすぎた女性が、老トレーナー
のもとをおとずれる・・・・いぶし銀中のいぶし銀、
イーストウッドの監督・そして久々の自作での主演兼任
のドラマ。サントラは、当初リリース予定のなかったものが
ファンからの熱烈ラブコールで、イーストウッド主宰の
ジャズ・レーベルからではなく、劇伴の老舗ヴァリース・
サラバンドからリリース!! 美しいピアノのメインテーマを
軸に、ストリングス、アコースティック・ギターなどで、
本当に静かに静かに、最小限のサウンドでドラマ
を見つめる感じ。オーケストレーションは、もちろん、盟友
レニー・ニーハウス。しみじみする、いぶし銀CDです。
(C)馬場敏裕
タワーレコード(2005/03/01)