ROVO通算5作目のオリジナル アルバム。泣く子も黙る圧倒的演奏力はもう言わずもがな素晴らしく、その生命が躍動するかのような音の洪水に身も心も翻弄されてしまうこと必至。コア・ファンには勿論ですが、今まで食わず嫌いしてた人にこそ是非聴いてほしい、1曲平均13分、全6曲74分という超大作!
タワーレコード(2009/04/08)
プロフェッショナルな音楽家たちが青筋立てまくって本気でロックする――それがROVOだと思ってきた。メンバー全員が一丸となって猛ダッシュするその姿はなんだか切ないぐらいにカッコよくて、握り締めた拳を震わせたこと数知れず。ということで彼らから届けられたのがこの久しぶりのスタジオ・フル・アルバム。ジワジワと頂点へと昇りつめていくお得意の楽曲構成は変わらないながらも、聴くものを頂点一歩手前でジラすようなインタープレイが強調されることによってバンドとしてのスケール感がさらに増した印象。そのためか、爆発したときの破壊力はこれまでの作品のなかでも群を抜いている。つまり、筋力は数段アップしながらしなやかさも格段に向上しているわけで、ちょっと無敵の仕上がりだ。ヘタをすれば持て余しかねないほどの豊富なアイデアと技術が完璧な形で結実している。これぞ最強のロック・アルバム!! ROVO、ここに完成!!
bounce (C)大石ハジメ
タワーレコード(2002年12月号掲載 (P80))