【第48回グラミー賞 Best Contemporary R&B Album】受賞
前作『チャームブレスレット』から約2年振りのオリジナル・アルバム!今回は「THE RETURN OF THE VOICE」(あのマライアの声が帰って来た)というテーマで制作。ジャーメイン・デュプリ、ザ・ネプチューンズ、カニエ・ウェスト、スヌープ・ドッグ、ネリー、トゥイスタなどなど、豪華プロデューサー&ゲスト陣と「帰ってきたあの声」が、ポップでダンサブルな楽曲から王道の極上バラードまで、多彩なサウンドを披露しています!ちなみに“MIMI”とは、これまでマライアの家族やごく親しい友人のみが呼んでいたニック・ネームだったそう。原題『The Emancipation Of Mimi』は直訳で“MIMIの解放”という意味です。
タワーレコード(2009/04/08)
'The Emancipation Of Mimi' is the tenth studio album from Mariah Carey and her second for the legendary Def Jam label. Featuring a whole host of guest producers and vocalists including The Neptunes, Jermaine Dupri, Nelly, and Kanye West, the album sees Carey once again mixing pop, R&B, and hip hop with her unique vocal abilities. The single 'It's Like That' is also included.|
Rovi
ここまで伸びやかに歌うマライアはホント久々! クリス・クロス“The Way Of Rhyme”のフレーズも飛び交う“It's Like That”を筆頭に、スヌープ・ドッグやネリーを配したネプチューンズ作のクラブ・ユースな楽曲から、ファストな歌い回しとトゥイスタの早舌技が絶妙に絡む“One And Only”や高音ヴォイスを活かしまくった“Your Girl”などのミッド曲が並ぶ。近年のカニエ仕事の中でも群を抜くであろう“Stay The Night”を経て、デニース・ウィリアムスにインスパイアを受けたと思われる“Fly Like A Bird”で壮大な映画を見終わったような感触と共にアルバムは終着。全体に流れる70~80年代のエッセンスの採り入れ方も素晴らしく、ここまでバランスの取れたR&Bアルバムは、個人的にはアッシャーの『Confessions』以来!! スウィズ・ビーツやマホガニーを起用した風変わりなボーナス・トラックも必聴。この充実度はまさに驚異的です。
bounce (C)富山 陽一
タワーレコード(2005年05月号掲載 (P63))