いつも最高のサントラを用意してくれるウェス・アンダーソン監督。今回も盟友マーク・マザースボウ監修のもと、ゾンビーズやストゥージズなど、〈ちょっといい選曲〉で楽しませてくれる。マークのディーヴォ時代を彷彿とさせるテクノポップなスコアも耳をくすぐるが、なんといってもセウ・ジョルジ! ポルトガル語によるデヴィッド・ボウイのカヴァーの数々は、宇宙から落ちてきたサウダージ。なごめるエキゾチカです。
bounce (C)村尾 泰郎
タワーレコード(2005年06月号掲載 (P118))
『ロイヤル・テネンバウムズ』『天才マックスの世界』の超奇才
ウェス・アンダーソンの2004年最新作は、またしても何筋縄でも
無理のような!!
『ライフ・アクアティック』(2004)
サウンドトラック
音楽監督 ランダル・ポスター
スコア マーク・マザーズボー
監督 ウェス・アンダーソン
主演 ビル・マーレイ、オーウェン・ウィルソン
ケイト・ブランシェット、アンジェリカ・ヒューストン、
ウィレム・デフォー、ジェフ・ゴールドブラム
ノルウェーのフィルム・コンポーザーによる
サウンドトラックの音源から、や、デヴィッド・
ボウイの名曲のポルトガル語カバー!!、優雅で
心地よいラウンジ音楽の体裁をとりながら、
毒のあるマザーズボーのスコア、そして「死刑台
のメロディ」の「勝利への賛歌」、デヴィッド・ボウイ
本人の歌、スコット・ウォーカーにゾンビーズ!!
と、相変わらずハチャメチャなアイデアとセンスで
迫る!!!!!!!!!!!!!!
(C)馬場敏裕
タワーレコード(2004/12/18)