前作『スモーキン・ネフュー』で「シュガ・シュガ」の大ヒットを生んだ、チカーノ・ヒップホップの星、ベイビー・バッシュのセカンド・アルバムの生産限定価格盤。期待のR&Bシンガー、エイコンをフィーチュアした先行シングル「ベイビー・アイム・バック」をはじめ、持ち前のスウィートなラッピンとポテンシャルの高い作品に。 (C)RS
JMD(2010/06/14)
“Suga Suga”のヒットも記憶に新しいベイビー・バッシュのニュー・アルバムが到着。前作『Tha Smokin' Nephew』は“Suga Suga”ばかりに焦点を当てられがちではあったが、キャリア中最大に音楽的振り幅を拡げた力作だった。そして今作はヒットした路線に特化せず、またも彼の柔軟で広がりのある音楽性を楽しめる内容に。活動拠点のヒューストン人脈に限らず、出身地ベイエリアからも多くのゲストを招き(故マック・ドレーも参加)、“That's My Lady(Money)”ではネイト・ドッグとの共演も実現。同曲やシュガ・フリーを迎えた“That's What Tha Pimpin's There For”などではストレートな良質ファンクも披露している。日本では某ゴリエでお馴染みのアノ曲を使った“Who Wit Me”や、売り出し中のエイコンの参加、フランキーJとの再タッグなど、聴き手の昂揚感は最後まで止まらない。狙った感じがまったくない脱力加減もニクイよね。
bounce (C)高橋 荒太郎
タワーレコード(2005年04月号掲載 (P67))