デトロイト出身の天才DJにしてクリエイター、Jeff Millsが『Metropolis』に続いて発表するサウンドトラック『Three Ages』。今回は奇才バスター・キートンの無声映画にスコアを付けたJeff Millsの新境地。ミニマルなテクノはもちろん、ムーディーな楽曲までもコンポーズ!
Buster Keatonの初主演作品『The Three Ages』(邦題:キートンの恋愛三代記)は興行後すぐに成功を収め、Keatonの作品の基礎となり、サイレント映画の傑作のひとつとなった。この作品は石器時代、ローマ時代、近代の男女の愛と魅惑について描かれている。その傑作にJeff Millsがオリジナルのサウンドトラックを書き下ろし、時代を超越した新たな作品として甦らせている。
エレクトロニック・ミュージックの立役者のひとりであり、DJとしても作曲家としても広く影響を与えるJeff Mills、世界中を飛び回りデトロイト・テクノのサウンドを各地に広げ、現在はシカゴとベルリンを拠点にしている。エレクトロニック・ミュージック界において重要な立場にあり、彼の作品は世界中でも多くの評価を得ている。Jeff Millsは映画にも深い興味を持ち、すでにFritz Langの“Metropolis”、ClaireDenisの作品のサウンドトラックを制作。そして今、Keatonのクラシック映画にジャズの要素を取り入れたすばらしいエレクトロニック・ミュージックを作曲し、新たなラインアップに加える。
サイレント映画(チャップリン作品など)の音楽と映像を修復して、新たに世に送り出すMK2、その音楽部門であるMK2 Musicは今の音楽や文化をリードしている作曲家に音楽のジャンルを問わず、新しいスコアをKeatonの傑作にサウンドトラックを作曲してもらっている。前回のカンヌ映画祭で公開されたKeatonの映画“The General”(邦題:キートンの大列車強盗)は新たに久石譲氏による新しいサウンドトラックが加えられた。それをきっかけにサイレント映画という遺産にシーンを導く音楽を加え、新たなるスタンダードな作品を世に送り出す。
タワーレコード(2009/04/08)
ここ最近は地であろう学究肌のアート指向を全開させているジェフ教授の新たな挑戦はかつてフリッツ・ラング「メトロポリス」でも試みた無声映画のサントラ! そして今回の相手はかのバスター・キートンの初主演映画「キートンの恋愛三代期」! 内容のほうは最近の教授らしくデトロイト色が濃厚で、あのシンセが飛び交う安心の出来! CDオンリーのものと、このサントラを乗せた映画本編が観られるDVDとのセットがあります。
bounce (C)石田 靖博
タワーレコード(2004年12月号掲載 (P75))