3ピース・ロック・バンド、プロディジーの2004年8月発表アルバムの通常価格盤。ビートに乗った高速ラップ、ハリウッド女優/ジュリエット・ルイスがゲスト参加したパンク曲、オアシスとコラボレートした楽曲他を収録。 (C)RS
JMD(2010/11/04)
全世界で1000万枚も売り上げた大ヒット作『Fat Of The Land』以来ずっと沈黙を続けてきたリアム・ハウレット率いるモンスター・バンド、プロディジーの7年ぶりのオリジナル・アルバム!
一音一音が強靭になり、かつバラエティに富んだビート満載の今作には、ポスト・ダンス・ミュージックの金字塔ともいうべきあらゆる要素がギッシリつまった珠玉の12曲を収録!トゥイスタの高速ラップが冴える「Get Up Get Off」、ジュリエット・ルイスをフィーチャーした、チェインソーの如きワイルドなギターが暴れ回る「Hot Ride」、オアシスのギャラガー兄弟参加「Shoot Down」などゲストが活躍する一方、サンプリングではロック・ファンにお馴染みショッキング・ブルー、5thディメンション、窮め付けにマイケル・ジャクソン「Thriller」までも飛び出します!1秒たりとも聴き逃せない!
タワーレコード(2009/04/08)
プロディジーの新作と聴いて、なぜか笑ってしまいました。7年ぶりですよ、7年! 赤子も小学生になるし、凶悪犯も獄中から出てくる(?)、それだけの長いインターヴァルが、こういうダンス・アクトにとってどれだけ致命的か……って、もうそういう目で見ちゃいけないわけです。だから、ロック・メディアが〈新世紀のロックの~〉とか絶賛してた(してる?)ような、音数で威圧するようなバキバキ&前のめりなノリが貫かれた今作の音はハッキリ言って、(悪い意味ではなく)新しくはない。けれども、クソやかましいなあ!って感じで、やはり拳骨ブンブンで盛り上がります。ジュリエット・ルイスの下手な歌で退廃ムードを演出した曲とかは今っぽいし、オアシスとの合体も一回転していい湯加減。マイケル・ジャクソン“Thriller”のモロ使いにも爆笑! プロディジーって聞いて、〈誰それ?〉と思う人には普通にオススメ。昔のファンには旨い肴になりますな。
bounce (C)高橋 玲子
タワーレコード(2004年08月号掲載 (P67))