'Always Outnumbered Never Outgunned' follows The Prodigy's hugely successful 1997 release, 'The Fat Of The Land'. Stripping back the rock sound of the previous album and ditching the vocal talents of Maxim and Keith Flint, Liam Howlett goes back to basics mixing dirty electro, hip hop, and nu-school breaks. Guest vocals come from actress Juliette Lewis, legendary rapper Kool Keith, and also Oasis' Gallagher brothers to name but a few.|
Rovi
プロディジーの新作と聴いて、なぜか笑ってしまいました。7年ぶりですよ、7年! 赤子も小学生になるし、凶悪犯も獄中から出てくる(?)、それだけの長いインターヴァルが、こういうダンス・アクトにとってどれだけ致命的か……って、もうそういう目で見ちゃいけないわけです。だから、ロック・メディアが〈新世紀のロックの~〉とか絶賛してた(してる?)ような、音数で威圧するようなバキバキ&前のめりなノリが貫かれた今作の音はハッキリ言って、(悪い意味ではなく)新しくはない。けれども、クソやかましいなあ!って感じで、やはり拳骨ブンブンで盛り上がります。ジュリエット・ルイスの下手な歌で退廃ムードを演出した曲とかは今っぽいし、オアシスとの合体も一回転していい湯加減。マイケル・ジャクソン“Thriller”のモロ使いにも爆笑! プロディジーって聞いて、〈誰それ?〉と思う人には普通にオススメ。昔のファンには旨い肴になりますな。
bounce (C)高橋 玲子
タワーレコード(2004年08月号掲載 (P67))