Spin (12/97, pp.156-158) - 7 (out of 10) - "...Driving relentlessly into the dark, PEACE AND NOISE avoids overt morbidity by masking Smith's doomsaying as fair warning for a world in peril....Like the realm it explores, this music is both vast and airless, and Smith is not a gentle guide--she grabs your arm and drags you in."
Entertainment Weekly (10/03/97, p.84) - "...Smith has made peace with the ghosts that haunted 1996's mournful GONE AGAIN and reommitted to electricity for a triumphant album that's of a piece with her '70s masterworks....Smith's at her wild-eyed, visionary best." - Rating: B+
Option (11-12/97, p.81) - "...a full return to the casual grace and power of her best early work..."
Village Voice (2/24/98) - Ranked #29 in the Village Voice's 1997 Pazz & Jop Critics' Poll.
NME (Magazine) (9/27/97, p.59) - 7 (out of 10) - "...a fiercely uncompromising record released on the back of a sprawling, emotional one....PEACE AND NOISE stands up, shakes a defiant fist, and hisses `death be not proud'."
Rovi
平和と騒音 peace and noise をともに抱えて僕たちは生きるが、
練達したヨガの瞑想者は、諸々の騒音を追い払おうと執着するのではなくむしろ耳に入って来るがままに騒音を聴き、その種々の騒音を聴いている自分の刻々の心の動きに意識を集中し客観視することで、一心不乱な深い平和な瞑想に入ってゆく。
脳髄 brain に立ち籠める濃霧 fog をやみくもに晴らそうとせず、そのもやもやとその推移をひたすら見つめつづけ、そうやって見つめつづけている己、日々死滅しつつ日々蘇生し想起しつづけている己をも観察しつづけ微細部まで把握し魂にメモしつづけること。
パティ・スミスを聴いていつも思うのは、パンクが死んでもパティ・スミスは生き延びるだろう、ロックが死んでもパティ・スミスは生き延びるだろう、音楽が死んでもパティ・スミスは生き延びるだろう、芸術すら死んでもパティ・スミスはそれでもなお生き延びるだろう、まるで聖なる不可侵なる呪文 mantra のように、と。
パンクであろう、ロックであろう、音楽であろう、芸術であろうと執着しても、それはもはやパンクではない、ロックではない、音楽ではない、芸術ではない。パンクから解放されようとして、ロックから解放されようとして、音楽から解放されようとして、芸術から解放されようとして時々刻々の生と死の波のまにまにただ己を行為させること、常に流動明滅生起消沈代謝して一瞬もやむことのない、天地における、運命のさなかにおける超克のパフォーマンスに徹し没し呈し刻し献ずることが、パンクであり、ロックであり、音楽であり、芸術なのであって。