吉野寿率いる3ピース・日本語パンク・ロック・バンド、eastern youthのアルバム。魂の奥底から搾り出した言葉を、パンクやロックのカテゴリーにとらわれないエモーショナルな音塊と共に叩きつける!先行シングル『矯正視力0・六』のアルバムVer.には小谷美紗子が参加。 (C)RS
JMD(2010/06/14)
問答無用の最高傑作が遂に完成!約1年半ぶりとなる今作は、ドン・キホーテというタイトルがすべてを表現した作品。パンク、ロックのカテゴリーをすっ飛ばし、人間の基本感情全てに届く“音楽”を体感せよ!感情剥き出しの泣きのイースタン節が、言葉が、叫びが突き刺さる!!覚悟して聴くべし!
タワーレコード(2009/04/08)
全米31か所のツアーにより、アメリカでもファンが着実に存在することを証明し、ニューヨークのCMJチャートでも21位を記録した。しかしそんなことは、彼らにとって、どうだっていいこことなのかも知れない。厄介な現実世界を受け止め、ひたすらエモーショナルな歌と演奏を鳴らし続けた単なる結果だ。結果が出れば次に向かう。失敗しても明日が来る。約1年半ぶりのニュー・アルバムはその現実世界を見据えて、晴れた明日のためのギターが鋭く、鳴る。先行シングル“矯正視力〇・六”のフレーズ、〈何回だってやり直す──悲しみなんて川に捨てる〉が響くとき、甘さや同情がこの世に不要なことが証明された。陽炎のようにゆらめく夜明けのなか、カビの生えた明日は要らん。明日のために必要な別れもある。eastern youthは変わらず、自身の現在位置を確認しながら(爪先立ちだとしても!)、轟音を鳴らしている。
bounce (C)米田 貴弘
タワーレコード(2004年08月号掲載 (P68))