CDをリリースする前から壮絶なライヴパフォーマンスで各方面で大絶賛の嵐を巻き起こしているハードコアジャズバンド<SOIL & “PIMP” SESSIONS>、満を持して遂に音源リリース!椎名林檎、沖野修也をも唸らせる世間一般のJAZZに対する常識を大きく覆すJAZZ、ACID JAZZ、CLUB JAZZではないワンアンドオンリーなサウンド!体感すべきです!
タワーレコード(2009/04/08)
オイ、ヤカましいなぁ!!というのが第一印象。便宜上ジャズ・バンドして分類されるであろう彼らだけど、この騒々しさと〈生き急いでる感〉は……えーっと、2001年に結成され、都内のクラブ・イヴェントで腕を磨いた後、2003年には〈フジロック〉への出演も果たした6人組のデビュー作のお話ですよ。ホーン隊はガナりまくるし、リズム隊もアクセル踏みっぱなし、ちょっとラウンジーにスタートしたと思ったらすぐ暴走しちゃう。で、そんな彼らの最大の魅力は、とりあえずは〈ジャズ〉というフォーマットに乗っとりながら、下世話なエンターテイメントの流儀にもきっちりとピントが合っているところ。勝手にしやがれがジャズ・バンドであるのと同じ理由でこのバンドもジャズ・バンドであるわけでして、つまりはルーディーでクールな雰囲気を漂わせながら、ラフでエンターテイメントでパンクで……と、実は最高に2004年的な作品なのであります。
bounce (C)達磨 剣
タワーレコード(2004年07月号掲載 (P68))