4人組音響派ロック・バンド、Spangle call Lilli lineの初回生産限定、アート・ブック+ライヴCD。2003年11月14日にティアラ江東で行われたライヴ音源を収録。未発表音源他を収録。 (C)RS
JMD(2010/06/14)
2003年6月に3rdアルバム「or」をリリースし、各方面で高い評価を得た要注目のアーティスト、Spangle call Lilli line。約9ヶ月ぶりのリリースとなる作品は、なんとアート・ブック+ライブCDというフォーマット。メンバーがそれぞれ、デザイン(藤枝憲/G.etc)、写真(笹原清明/G.etc)、イラスト(大坪加奈/Vo.etc)を手掛けた、64ページにものぼる美麗アート・ブック。そして、あまりライブを行わないSpangleの、ファン待望のベスト的選曲による実況録音盤。初回限定生産盤ですので、お早目のご予約を!
タワーレコード(2009/04/08)
ギター・バンドのようでいて、ドラムが正式メンバーにいなかったり、エレクトロニカの影響も強いようでいて、そこまで音源は加工されていなかったり、明らかに既成のジャンルをはみ出してしまっているSpangle call Lilli line。実は背中に鋭利なナイフ(おまけに刃には猛毒が!)を隠し持っているのに、笑顔でやんわり〈NO!〉の意志を漂わせる彼らのスタンスは、かつてのニューウェイヴ・バンドを想起させるのだけれど、ストリングス隊を交えた初のライヴ盤である本作は、そんな彼らの〈リアル・ミー〉な姿が初めて捉えられた、静かに過激で美しくも醜悪な66分17秒が展開されている。しかし、ライヴ盤はライヴ盤でも、そこはSpangleだけあって、アートブック+ライヴCDという体裁をとっており、〈+〉の部分に真実があるようなないような……。あとは観て、聴いてのお楽しみ。と、ライターは笑う、不気味に。
bounce (C)小野田 雄
タワーレコード(2004年04月号掲載 (P72))