菅野よう子に見出されたことや、アニメのフィールでの活躍、テレビ・アニメーション『WOLF'S RAIN』エンディング・テーマ収録と、どうしてもアニメのイメージが強いが、このベスト・アルバム第2弾には彼女の真の魅力が満載。このベストをきっかけに、真綾ワールドに足を踏み入れてみては?!
タワーレコード(2009/04/08)
坂本真綾『ニコパチ』(2003年7月30日リリース)
『ハチポチ』後に発表した6枚のシングル収録曲を中心にしたシングル・コレクション第2弾。もっともポップスの多様性に結果、挑戦している様が聴きとれる一枚になっている。菅野のゲーム音楽名盤『ナップルテール』からのカワイイ不思議ちゃんな3曲(「夜明けのオクターブ」「しっぽのうた」「みどりのはね」)に、その後のJ-R&B女性シンガーたちのバラードに影響を与えているであろう「指輪」、難解でかつポップな強烈なナンバー「ヘミソフィア」、フォーキーに美しい「tune the rainbow」・・・と、曲想はカラフルで、それらを歌いこなしていることに、プロで一流のシンガーとしての坂本真綾を確認できる。また『ハチポチ』との違いは、前者の曲順がほぼ発表順であったのに対し、こちらは、楽曲の多様性というビハインドがあったからか、ひとつのアルバムとしてドラマチックに聴かせるために、曲順が練られている。エンディング直前の盛り上がりに「電気ロケットに君を連れて」を聴かせ、かなりの間を持たせた後の余韻のように、そしてアルバム全体のエンディング・タイトルのように「gravity」を聴かせる。まるで映画のようなアルバムになっているのだ。 (C)馬場敏裕
タワーレコード(2010/03/24)