尾高マエストロ&大阪フィルのコンビの録音は以前から気になっていたが今回初めて聴いた。
まず録音の良さにびっくり!楽器それぞれが非常に近くて鮮明に聴こえ、自分がステージ中央にいてオーケストラのど真ん中で聴いているような感覚。指揮者や奏者の皆さんは普段こういう感じで聴こえているのかな?と想像しながらライブとしての迫力や臨場感は楽しめる。ただ耳が楽器個々に向いてしまい、普段客席やCDで聴いているオーケストラ全体としての溶け合った音とはかなり違和感があるのも事実で、演奏の粗ばかり耳についてしまって聴き疲れしてしまった。
これは第2番で声楽が入っても同じで、特に合唱はノド声で絶叫してしまうことが時々あってかなり粗い。
絶叫と言えば、第2番の終演後に非常にタイミングの悪いブラボーの絶叫があり、すべてをぶち壊している。
この指揮者や大阪フィルのファン、当日会場で聴いて感動した人の記念品としては良いのかもしれないが、一般的には勧めづらいCDだと思う。