メンバーズレビュー一覧

武満徹:ミニアチュール第1集:スタンザ I & II/サクリファイス/リング/ヴァレリア/ディスタンス/ヴォイス/ユーカリプス I & II:長野羊奈子(vo)/伊部晴美(g)/永廻万理(hp)/安部圭子(vib)/高橋悠治(p)/ハインツ・ホリガー(ob)/オーレル・ニコレ(fl)/他<タワーレコード限定> / 武満徹

ミニアチュール3集中では一番の作品集。武満徹60年代からの前衛時代のエッセンスを味わえる。特殊奏法の陳列棚でありつつ鋭い音楽性が聴く者の胸に刺さる「ヴォイス(声)」と、同様のオーボエによる「ディスタンス」、いずれも一度二度の鑑賞ではとてもこちらのものにならない。全曲とも繰り返し各100回は聴くべし。

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しゃいさんが書いたメンバーズレビュー

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ミニアチュール3集中では一番の作品集。武満徹60年代からの前衛時代のエッセンスを味わえる。特殊奏法の陳列棚でありつつ鋭い音楽性が聴く者の胸に刺さる「ヴォイス(声)」と、同様のオーボエによる「ディスタンス」、いずれも一度二度の鑑賞ではとてもこちらのものにならない。全曲とも繰り返し各100回は聴くべし。

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第2集はピアノソロが半分以上を占め、残りはギターソロ1、ヴァイオリンソロ1、管楽アンサンブル1、弦楽合奏3という構成。弦楽合奏の「ソン・カリグラフィ」3曲が一番いい。3曲まとめて聴けるのは全集盤以外この盤くらい。ピアノ曲は何度聴いても曲の変わり目がわからない。「コロナ」は図形楽譜による23分間何をやっているのかわからないゴトゴト異音が続く高橋悠治の名演。

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ミニアチュールの中で最高の難物であり武満徹作品中でも難解さ、聴き難さが際立つ作品ばかり。打楽器と言いながら明快な打音なくどうやって演奏しているのか不明。終始ゴロゴロゴトゴト鳴っている。1~3は図形楽譜、4は打楽器音に電子的変調を加えたテープとの共演。4曲の変わり目も不分明だしどこでCDを止めてもかまわないとすら思える。

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