ムラヴィンスキーのドキュメンタリーに加えて2曲の全曲演奏が収録されている。こちらも大変興味深いが、余白?に収められているロジェストウェンスキー指揮のチャイコフスキーの4番が圧倒的に面白い。例によって指揮台に乗らずに指揮しているが縦横無尽のバトンテクニックがよく分かる。オーケストラの合奏力も驚異的。クライマックスはこれでもかと盛り上がり広いホールの聴衆が最後の和音に被るように一斉にブラヴォーと叫ぶ様には最高に興奮させられる。ブラヴォーの凄まじさは同じくプロムスにおけるスヴェトラーノフの法悦の法悦の詩と双璧だがスクリャービンの方はスヴェトラーノフのこれでもかと畳み掛けるクレッシェンドに聴衆の興奮がどんどん高まっていくのがヒシヒシと伝わってくる。音を割ってあくどいまでに吹きまくる金管に度肝を抜かれた聴衆の叫び声も盛り上がる。この二つの演奏は何回聴いたか分からないくらいでいつ聴いても痺れてしまう。