初期のデスメタルからゴシックメタルへ変遷していく過程で生み出された傑作。95年リリース当時は北欧からメロデス勢が怒涛の如く生み出されていた頃だが、このアルバムはアイアンメイデン直系のストレートなヘヴィメタルとメランコリックなアレンジが合わさった、他のバンド群とは一線を画していた。カンニバル・コープスやオビチュアリー、サフォケイションを聴いてもデスメタルが好きになれなかった高校生の自分にとって衝撃の1枚だった。あれから30年経過したが今でも愛聴している。各曲コンパクトにまとまっておりコンセプトアルバムという訳でも無いが、どの曲がというより1枚通して浸れる作品。