Limeismのデビューシングル。
未完の叙事詩のエピソードの一つのような印象を受ける。
「黒い蜂と」から始まり「明日の天気」で屈折からの復活。その後、「くじらざめ」の静謐と切なさなど、いくつかのエピソードを挟んで「四月の魔法」にたどり着いた果ての「motto一起来」へとストーリーが連綿と広がりを見せていくと感じるのは私だけであろうか。
楽曲は、Limeismの持つ強くも美しい声、実力に裏打ちされるピアノとそれを支えるリズムやストリングスの、勢いがありつつも丁寧な演奏が光る。
特にタイトル曲後半の盛り上がりの、Limeism自身で書き下ろしたというストリングスパートは必聴。
クライマックスへの展開は圧倒的な高揚感をリスナーに与えることであろう。
通勤電車などで聴くのも良いが、敢えて静かな空間でヘッドホンやイヤホンを使って聴いてみると、また新しい発見と楽しみ方が見つかる。
他にもLimeismの代表作とも言い得る「くじらざめ」「四月の魔法」などの新バージョンなど、分厚い内容のデビューシングルとしておすすめ出来る一枚となっている。