(全11件)
Space: 1999
Ennio Morricone
「ヒューマノイド/宇宙帝国の陰謀(79年)」がカルト人気だが、こっちも負けていない。不気味モリコーネの見本市が宇宙で開催されているようなシロモノだ。アヴァンギャルドと言っても摩訶不思議でユーモアーを感じさせる瞬間があるのもいい。ミニマムとか不協和音とか無調とかの中にいる自分に気が付くと、いつのまにやら船酔い(宇宙酔いか?)状態になります。暗闇の中で聴くと更に効果的です(笑)
Breakfast at Tiffany's: Original
Henry Mancini
従来RCAサントラ盤とは全く「別物」の、オリジナル・フィルム・スコア版38曲の登場! ステレオ音源(一部モノラル有り)で収録。恐らく映画で使用された音源を隅から隅まで収録したものと思われます。RCA盤はウェストコーストのジャズメン中心のコンボ演奏の印象が強かったが、INTRADA盤はオーケストラが主役の、即ちマンシーニ渾身のお仕事ブリがヒシヒシと伝わる力作。
Planet Earth/Planet Mars Dub
The Mighty Diamonds
裏ジャケ曲クレジットに我が目を疑った。「本篇」と「ダブ・ヴァージョン」を1曲ずつ交互に収録するという暴挙に出た。オリジナル・レコードの流れをズタボロに破壊。毎回、CDプレイヤーをプログラミングするこっちの身にもなったくれよ。ジョアン・ジルベルトの時もそうなんだけど、よけ~なお世話なんだよ、Cherry Red。これじゃあ最高のマスタリングも虚しいだけだ。
Shane<初回生産限定盤>
Victor Young
諸般の事情に鑑みたとしても、そりゃないだろうという最低センスのジャケは玉に瑕だが、再録音バッタモンではないヤングが指揮した正真正銘本物のフイルム音源が遂に登場。1952年録音。
A Man and a Woman : Steleo Edition (USA Master)
Francis Lai
フランス語と英語のヴォーカルヴァージョンを収録。数箇所で、テープ劣化による若干の音の歪みが確認されるが、LPレコードの雰囲気を損なわない、アナログチックな素晴らしいリマスターが施されている。クリアな音質を期待すると肩透かしを喰らうかも。テーマ曲以外でも、ロマンティクでドラマティックな"レイ節"が存分に堪能出来る。
Kind of Blue : Mono & Stereo Versions
Miles Davis
"Mono Version" はLPレコードから復刻したものと思われる。※それが証拠にスクラッチノイズが散見される。モノラル音源で聴くとステレオ音源時のようなリヴァーヴを効かした"寂寥感"が後退、ペットとサックス以外はモコモコと篭ったような音ではあるが各種楽器が一団となって、聴き手である俺の脳髄を不気味に直撃する。
The Hustler / Paris Blues / The Long Hot Summer
Duke Ellington、他
【ハスラー】映画鑑賞時のおぼろげな記憶・印象から、もっとスリリングなスコアかと思っていたが、これが意外にも、ユッタリとした、どこか牧歌的風情を佇ませるサウンドも聴けたりする。柔らかなホーンアンサンブルの中から浮かび上がる、フィル・ウッズの妖艶なアルトサックスをフューチャーしたスコア多し! 鋭利な刃物を思わせる、コンガの無機質な音がハードボイルドな雰囲気を醸し出すのだった。
Citizen Kane : The Classic Film Scores Of Bernard Herrmann
チャールズ・ゲルハルト
映画音楽にありがちなイージーリスニング臭が皆無でホンモノ感漂う演奏が素晴らしいのは言うまでもなく、鮮明で臨場感抜群な音質!ナショナルフィルとRCAがタッグを組んでキリテカナワや本職ピアニストを招聘させ、バーナードハーマン自身もこのレコーディングのお目付け役で参戦※選曲もハーマンさんが行っている模様である!選曲からヒッチコックを外している所にも御大の意気込みがヒシヒシと伝わります♪
Casino Royale (1967): Film Master and Album Master<初回生産限定盤>
Burt Bacharach
Film Presentation と Original LP Presentation をわざわざ別々に収録しているが、聴いた限り両者の音源は同一の物が殆どだと思う…要するにミックス違いと考えていい。で、Film Presentation の方が音の分離がクリアである。
La Corta Notte Delle Bambole Di Vetro
俺は20枚程の不気味系モリコーネCDを所有しているがこれはダントツの内容だエッダ嬢がスキャットする#5#21と歌モノ#13を除いて不気味で不快で不安なスコアを徹頭徹尾演奏する単調だと言われればその通りだが決して退屈させないのがエンニオモリコーネの真骨頂だ過去2度のCD化ではモノラル音源でその迫力がいま一つだったのが今回のステレオマスターで音質が鮮明になり心理的効果が倍増するのだった。
L'umanoide
エンニオモリコーネがシンセサイザーをフルに活用する野心作で今聴いてもその音が色褪せないのはモリコーネがシンセを機械ではなく楽器として扱ったからだシンセとオーケストラが何の違和感も無く自然に融合いつもの格調高くロマンティックで夢見るモリコーネマジックが全編で楽しめる他のモリコーネ作品にありがちな退屈な瞬間を全く与えないスリルと新発見の連続だ!
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