ブラームス: 交響曲全集, ハンガリー舞曲より, 大学祝典序曲, 悲劇的序曲＜タワーレコード限定＞

ヨーゼフ・カイルベルト、他

どんなにアッチェランドがかかっても、どんなにフォルティシモでも、神がかったり乱れたりしない。そのカイルベルトの気高さが最も生かされたものの一つが、このブラームスだろう。交響曲はもちろんのこと、付属のハンガリー舞曲ですら、ネクタイをして踊りたくなる。そういえばジャケットの指揮姿もネクタイだなあ。

ブラームス: 交響曲全集, 管弦楽曲集, ヴァイオリン協奏曲, 他＜タワーレコード限定＞

エドゥアルト・ファン・ベイヌム、他

全体のトーンは暗めなのに、どれも一途に突き進む硬派な演奏が素晴らしい！やや速めのテンポが特長だが、そのなかで、3番の終楽章だけが遅めなのがとても印象的。悲哀のハードボイルドブラームスをぜひ。

ブラームス:交響曲第3番&第4番 / ホルスト・シュタイン, バンベルク交響楽団

ホルスト・シュタイン、他

シュタインは明るく穏やかが基本。ブラームスだからと言って眉間に皺を寄せたりはしない。しかし、だからと言ってノーテンキなわけではない。3番も4番もゆったりテンポの歌心の中に、きりりと一本芯が通った佇まいが素晴らしい！

ブラームス:交響曲 第4番 大学祝典序曲&悲劇的序曲＜期間生産限定盤＞

レナード・バーンスタイン

晩年のバーンスタインより、私はこの壮年期のニューヨークフィル時代の粘りとシャープさが共存する響きのほうが好きだ。「アメ車でフリーウェイを飛ばしながらラジオからブラームスが流れる」そんな独特のイメージが浮かぶ。1番~3番も必聴ですよ。

ベートーヴェン: 交響曲全集 1966年東京ライヴ

ヘルベルト・フォン・カラヤン、他

カラヤン/ベルリンフィルのベートーヴェンの交響曲を全曲ライブで聴けるなんて、それだけで素敵だ。なおかつ70年代以降の華麗なオペラのような響きではなく、直進的なエネルギーに満ちた60年代の熱い演奏だ。特に「英雄」は凄いぞ！