CLASSIC

ircle

「あなたが苦しい時流れてくるような人生のBGMになりたい」と当時MCで言っていた記憶があります。
結成17年、何百回のライブをしてきたircleが望む事は、売れてお金持ちになるとかそういう事ではやっぱりなくて、観てくれる人の苦しい時に寄り添える存在になる事でした。
この作品には、リスナーへの強すぎるくらいの無償の愛が詰まっています。ircleというバンドがいかにたくさんライブを重ね、観てくれる人を大事に想ってきたかが伝わってくる全6曲。
こんなに守ってくれる音楽、そうないです。今からでもぜひ出会ってください！

光の向こうへ

ircle

結成15周年を迎えたircleが「関わるすべての人と新しいステージを拓きに行く」という決意を込めた新曲「光の向こうへ」。
これまでは「伝わる人にだけ伝わればいい」というスタンスもあったのか、まっすぐ伝わるメッセージとは言えなかった歌詞が、この曲では誰にでも受け取れるよう意識されて紡ぎ出されているように感じます。
〝痛みも悔やみもさよならも繋いで　新しい世界へ　君と手を繋いで〟というこの曲の歌詞が、心が震えるような説得力のあるあたたかい歌声で響く光景を、ぜひライブで目の当たりにしてほしいです。
廃盤となっているミニアルバムから再録された名曲揃いの5曲も、当時からパワーを増し、すごいことになっています…！
ircleを知る入り口にぴったりの一枚です。

Copper Ravens

ircle

アルバムタイトルになっているのは、彼らの原点・別府のライブハウスの名前。「銅のカラス」という意味で、「1位にも2位にもなれないカラスみたいな人間が、3位の銅メダルでもいいから頑張っていこうよ」と名付けられた店名だそうです。そんな名前を冠したこのアルバムは、頑張ってるのにうまくいかない…そんな心に沁みる一枚。落ち込んで立ち止まりそうになった時、聴けば走り出したくなる。そんな力に溢れた作品です。
ircleの生き様を強く反映しているように感じて、個人的には一番好きな作品かもしれません。