震災を題材にした作品は多く見てきましたが、生活保護に着目した作品を見るのを初めてでした。
正直、原作を読んで結末は分かっていたのですが、それを含めて役者さんの演技を見ていました。
圧倒的存在感の阿部寛さん。
彼がいるだけで画面にいい意味で威圧された気がします。
安定の演技力の佐藤健さん。
影のある役をさせたら、この世代では1番だと思います。
鋭い眼光と卓越した演技の清原果耶さん。
個人的に清原さんの演技が好きなので、最後のシーンはかなり痺れました。
映画も中弛みしない点が高評価です。
第45回日本アカデミー賞11部門優秀賞受賞、そして清原果耶さんの最優秀助演女優賞受賞おめでとうございます。
最後に、ネタバレになるかもしれませんが、清原果耶さん演じる「カンちゃん」が、情状酌量になる事を、願ってやみません。
そうでなければ、あまりにも悲惨過ぎます。