マーラー: 交響曲全集 (サントリーホール・マーラー・シリーズ)＜タワーレコード限定＞

若杉弘、他

第一交響曲は折衷様式でなく本当にブタペスト稿を使っているのですね。演奏が素晴らしいのは当たり前ですが、それ以上に心底真面目で誠実な考えで作られている全集なんだ。こんな素晴らしい演奏が日本人の演奏で聴ける時代に生きられている事に感謝したい。若杉弘は早くに亡くなられて本当に残念ですが立派な遺産です。ブルックナーの方も是非聴きたい。

チャイコフスキー・ファンタジー

児玉麻里、他

ランゲリ(Лангер)はモスクワ音楽院のピアノの教授だった人で、タネーエフとかチャイコフスキーの奥さんにもなるアントニーナ・ミリューコヴァも教えた事あるので、この編曲者の選び方も「チャイコフスキー」と言うキーワードの基に本当に筋が通っています。ドビュッシーはフォン・メック夫人とも関係の深い作曲家で、ここを突くと言うのも筋の通し方が良い。児玉姉妹によるマルティヌーのCDも聴きましたが最高です。

チャイコフスキー・ファンタジー

児玉麻里、他

ランゲリ(Лангер)はモスクワ音楽院のピアノの教授だった人で、タネーエフとかチャイコフスキーの奥さんにもなる(結婚は不幸なものでしたが)アントニーナ・ミリューコヴァも教えた事あるそうですから、この編曲者の選び方も「チャイコフスキー」と言うキーワードの基に本当に一本筋が通っていて好感が持てます。ドビュッシーはフォン・メック夫人とも関係の深い作曲家で、ここを突くと言うのも筋の通し方が素晴らしい。

マルティヌー: 2つのヴァイオリンのための協奏曲H.329(1950) 他

デボラ・ネムタヌ、他

児玉姉妹の演奏。チャイコフスキーの連弾も大変良かったが、こちらは更に面白い。マルティヌーの複数楽器による協奏曲を近現代的に蘇らせた曲で独奏楽器を極限まで使う音楽です。この姉妹の素晴らしいのは極限まで拡張された複雑な構造の音楽を素人でも面白く聴ける様に提示してくれる点です。複数楽器による協奏曲のイメージが変わりました。他にもプーランクとか幾つか重要な曲があるらしいので本当に聴いてみたくなった。