3人編成バンドでのライブとなると、聴く前はポリス時代の音に近いのかと想像していたが、聴いてみるとギターはフュージョンっぽく、アンディとは全く異なる音質でかき鳴らされ、ドラムも曲の流れによってはジャズっぽさを取り込んで打ち込まれ、スチュワートの打ち出す音とも異なるところが多い。ボーカルのスティングだが、CD一枚目の最初の数曲は、喉の調子が悪い時のステージ録音だったのか、アレ?誰が歌っているの?と思うくらい、声が違うのにはビックリさせられた。ベースの音も3人編成バンドにしては引き気味だし、オレ、ロックやってます!って感じじゃないところがある(CD二枚目3曲目のネヴァー・カミング・ホームではベースを小音でバリバリやっているけどね。)。このように、全体を通して感じるのは、スティング自身が興味があってやりたいステージを行なっているんだということである。何はともあれ、ポリス、スティング、シンプルな音が好きなロック、フュージョンのファンには気持ちよく聴けると思います。スティングの声?アレ?ってなるので、星一つ減らして4点にしました。