メンバーズレビュー一覧

マーラー: 交響曲第9番<タワーレコード限定> / 高関健、他

この曲に一般的にありがちな感傷や思い入れを極力排除し、作品本来の立派さだけが姿を現した演奏である。一点一角も疎かにしない丁寧な検討の結果、鳴るべきものが的確なバランスで鳴り、あるべきテンポで流れるところから格調高く崇高な音楽が姿を現した。それを評して「立派」以外に表す言葉を見つけることは難しい。

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Kazamanさんが書いたメンバーズレビュー

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(全7件)

この曲に一般的にありがちな感傷や思い入れを極力排除し、作品本来の立派さだけが姿を現した演奏である。一点一角も疎かにしない丁寧な検討の結果、鳴るべきものが的確なバランスで鳴り、あるべきテンポで流れるところから格調高く崇高な音楽が姿を現した。それを評して「立派」以外に表す言葉を見つけることは難しい。

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ブルックナー:交響曲 第8番

飯守泰次郎、他

4:
☆☆☆☆☆
★★★★★

飯守最晩年の演奏。正確に言えば最後から二番目の舞台の記録である。しかしそこには一抹の老いもない。驚くほどの推進力で進む音楽が指し示すのはブルックナー唯それだけだ。これはTCPと強い絆で結ばれたこの指揮者が辿り着いた究極の演奏だ。

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録音は古いが、音源の状態とマスタリングがとても良いので、オペラ指揮者としてのワルターの力量を臨場感をもって十二分にうかがうことができる。歌唱スタイルに古さを感じるが、なにせ80年前の録音なのだからそんなことは当たり前だ。

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チャイコフスキー:交響曲 第4番

小澤征爾、他

4:
☆☆☆☆☆
★★★★★

1970年代の小澤の音楽には、晩年にはない勢いと流麗な華やかさがあった。それがパリ管の音色と一体となって独特な味わいを醸し出した名演になっている。

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個人的には近年の小澤の音楽より若い頃の溌剌とした音楽に魅力を感じるが、この演奏は例外で、ミサという楽曲に蒸留水のように”純化”を重ねた小澤の音楽がよくマッチし感動的な清澄さを感じられるバッハになっている。

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ベルリオーズ:幻想交響曲 Op.14

小澤征爾

2:
☆☆☆☆☆
★★★★★

小澤が世界に羽ばたいた初期の演奏で、今よりも推進力があり魅力的ではある。ただしこの版は録音が悪い。強大なヒスノイズとテープの転写によるゴーストそして平板な音には、演奏の魅力が多いの殺がれ、廉価盤とは言えPCは悪い。

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待望のCD復刻である。名手を集めた滋味豊かな演奏である。手作りの温もりを感じさせるもので、ピリオド楽器全盛の今だからこそ貴重な演奏である。

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(全7件)