ヒップホップを聴いたりサンプリング要素がある曲を沢山聴いていたつもりだったけど、曲を作るときはゼロから作詞作曲して自分の声で歌うやり方しかやってこなかった。だからサンプリングカルチャーについてまだ深く認識できていなかったのかもしれない。ゆえに感じたことのない気持ちよさでふらふらした。アルバムを聴き終えたらニュートリノほど小さくなって音楽好きの人の頭の中を旅したような気持ちになった。権利の壁を越えて世の中にサンプリングという形でラヴを放出できるの、作り手としてめちゃくちゃ最高だろうなと思う。沈着でいるより、ほんとうに好きなことは好きって表明したほうがいいなんかかっこいいね。人生終えたあと解剖されてしまったときに身体の中から聴いていた音楽がビーズクッション割いたときみたいにどばどばでてくるような生き物になりたい。走馬灯みたいにビートルズの曲が現れては消えるのが最高。春を感じるアルバム。サンプリングとは、春一番。