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ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ全集
ファジル・サイ
これは、桁違いの名演で、従来の常識を元からひっくりかえす豊かさだ。表現の幅の広さと面白さ、柔らかくスケールの大きな音楽は、一挙に全曲聞き通したくなるほど。ピアノを超えているようなピアノソナタ全曲に感銘を受ける。恐ろしいほどの音楽力の豊饒に言葉を失う。
ベートーヴェン: 交響曲全集、三重協奏曲、レオノーレ第2番
ベルナルト・ハイティンク、他
驚くほどの名演。曲の構造が明瞭で、男性的・意志的な迫力と、キビキビとした強靭なテンポは、圧倒的な感銘をもたらす。必携。他の2種類の全集とは異なり、剛毅だ。録音もクリアーで気分がよくなる。
ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調「運命」
テオドール・クルレンツィス、他
劇的で、始源的。横に流れるカラヤン流とは対極。実に気持ちのよい運動性と、楔を打ち込むようなベートーヴェンのイデーの強さに圧倒される。全身が浮き上がるような身体性は快感で、踊り出したくなる。オケの過度応答のよさはには舌を巻く。ピリオド楽器の音色は自然でピタリと嵌る。音量の自在でダイナミックな変化の面白さは無類。人と社会の変革を促すような演奏は、まさにベートーヴェンの精神だ。
ベルリオーズ: 幻想交響曲、序曲「宗教裁判官」
フランソワ=グザヴィエ・ロト、他
空前の高密度、すべての音が意味を持ち、生命感に溢れている。ロトは「幻想」を完璧に読み切った。溢れんばかりの色に満ち、かつフランス的なお洒落な感覚がある。ライブの高揚感とは異なるが、入念なセッション録音により曲の真髄を知ることができる。ロトの最初の録音も面白かったが、これはけた違い。また、序曲「宗教裁判官」の高揚感はもの凄くて、アンコールのようで興奮する。
ベルリオーズ: 幻想交響曲<タワーレコード限定>
ルネ・レイボヴィッツ、他
いま、つくられたばかり、ベルリオーズの精神を直に見、聴くような驚くべき名演。先進的な作曲家ならではの指揮で、ゾクゾクするほど音・音楽が生きている。他に例のない貴重な録音に感激!
ブラームス: ヴァイオリン・ソナタ全集
アリーナ・イブラギモヴァ、他
今年2月13日に銀座王子ホールで聴いたブラームスのヴァインソナタ全曲演奏会。イブラギモヴァのヴィオリンのあまりの美しさに魅了され感嘆あるのみでした。ブラームスの美しさがこれほどストレートに染み入ってくる演奏はじめてのこと。王子ホールで聴いたときに感じたディベルギアンのピアノの生硬さは、このCDでは微塵も感じられず、音もとてもよいです。心の隅々まで洗われるよう。
Esa-Pekka Salonen Conducts Stravinsky<限定盤>
エサ・ペッカ・サロネン
おしゃれで美しい。軽快なリズムが心地よく、温かみもある。しなやかで楽しく親しみのあるストラヴィンスキーで、作曲家でもあるサロネンのよさが存分に発揮された名演ぞろい。超がつくお買い得。
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