この当時にギターで出来る事を全部やった名作。もちろんギターシンセサイザーは使っていません。バナナみたいな手でワイドストレッチを駆使したコードヴォイシング。日本人には押さえられない和音が多数あります。超絶な速弾きでコードトーンからアウトする心地よいメローなソロフレージング。1曲目は不協和音から始まり、これはもう現代音楽の領域なんですが、それでも聴きやすく作られております。JAZZフレーズに興味を持った方には特におすすめです。次作のSANDはシンタックスというギター型のシンセサイザー(MIDIコントローラー)を使用して、さらに凄い事になっている傑作ですが、ついて行けない方が多数ですので、今作からお聴きになるのがよろしいかと思います。