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若者たちへ
羊文学
多くのロック・ファンはこういうのを求めているのではないでしょうか。最近日本のロックはどれもつまらない、と感じている方にこのアルバムをおすすめします。このバンドは演奏技術的な面が唯一欠点かという気はしますが(少なくとも録音時点では)、そういう部分を全く隠そうとしないあたり、本物だなと思います。
Who Are You Now
Madison Cunningham
私はとても気に入りました。1970年代のシンガーソングライターに通ずる音がします。起伏に富んだ展開だが、音が一貫して素朴で、かなり迫力のあるアルバムです。あえて例えるなら、「ジョニ・ミッチェルときどきニール・ヤング」という形容が概ね外れていないのではないかと思います。ギタースタイルに関しては、個人的にはビル・フリゼールとジョン・メイヤーの影を感じます。
ダーティ・トゥルース
Joanne Shaw Taylor
ジョアン・ショウ・テイラーのギターはいつも古き良きブリティッシュ・ロックの香りを漂わせています。聴いていると、フリーやウィッシュボーン・アッシュ、シン・リジィなどを思い出します。この人はブルース・ギタリストというよりは、「SRVの影響を受けた世代のロック・ギタリスト」というほうが当たっていると、個人的には思います。ソングライターとしても魅力的で、センスはジョン・メイヤーに近いものを感じます。
フィル・ウッズ・アンド・ヒズ・ヨーロピアン・リズム・マシーン<完全限定生産盤>
Phil Woods & His European Rhythm Machine
このアルバム自体の知名度は高くないかもしれませんが、この作品は当時のロックを考えるうえでも重要な資料だろうと思います。本作のみならず、このバンドの一連の作品群を聴いていて、このバンドが当時のヨーロッパのプログレッシブ・ロックやジャズ・ロックに与えた影響は相当大きかったのではないかと想像します。ジャズ後進国と言われる英国出身のゴードン・ベックが参加しているのが、個人的にはなんだか嬉しいです。
ロードソングス
Derek Trucks Band
一切のエフェクトペダルの不使用とフィンガーピッキングを徹底し、ギターの可能性をひたすら追求するようなデレク・トラックスの姿勢に敬意を表します。ほかのバンド・メンバーやホーン・セクションも最高の演奏でリーダーを支えています。デュエイン・オールマンにはもちろん、ジョン・コルトレーンやジミ・ヘンドリックスにも聴かせてあげたかったです。
ダイアモンズ・イン・ザ・ダート
ジョアン・ショウ・テイラーのギターは、ジミ・ヘンドリックスやスティーヴィー・レイ・ヴォーンのスタイルを基盤としながらも、時折ポール・コゾフやアンディ・パウエル、デイヴ・メイスンなど60~70年代英国の名ギタリストを思わせるところがあり、なかなか貴重で興味深いです。英国人だからでしょうか。それから、ギターの音が本当に美しいです。ロベン・フォードのようです。
The Magpie Salute
リッチ・ロビンソンという人は本当に良いミュージシャンだと感心させられます。深いアルバムです。オーガニックです。是非「ウッドストック・セッションズ Vol. 3」と合わせて鑑賞することをお勧めします。60~70年代の英米のポピュラー音楽をこれから聴き始めようという人にも勧められる作品です。
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