2枚組・簡易紙ジャケですが、リッチー・ヴァレンスが生前遺した、なんというかちゃんとしたレコーディングはこれでひと通り聴くことができます。ディスク1にはアルバム2枚分をまるごと(一部、曲順が変えてあります)。実は2ndの方になると、ギター・インストやデモ音源も混じってきて、あまりにも早い急逝に心が痛みます。ディスク2は、生前地元の母校であるジュニア・ハイで行われたミニ・ライブ(音質はそれなりです)と、デモ音源が半分ずつ。おしまいにボーナス・トラックとして、運命の《ウィンター・ダンス・パーティ》のリッチー自身によるコマーシャル・メッセージが、BGMの「ドナ」やニュース・アナウンス抜き、リッチーの声だけで収録されています。
音質的にはやはり、2013年リマスタリングの日本盤CD『ラ・バンバ(Ritchie Valens)』が現時点では最高のものかと思われますが、NOT NOW MUSICらしい、いい仕事だと感じました。
最後に、17歳で早世したリッチー・ヴァレンスに安らかな眠りをと、心から祈ります。