ベートーヴェン: 交響曲第6番、第5番

フランス・ブリュッヘン、他

ブリュッヘン18世紀オーケストラのベートーヴェン。
ブリュッヘンはリコーダーのCDは何枚か持ってるが、オーケストラは初めて。聴いてびっくり。これ古楽オーケストラ？
ピリオド楽器の音って余韻や潤いが無く、意味は違うけどそれこそピリオドを打ちまくってる様な細切れの演奏が多く、あまり好きじゃ無かった。
この演奏はそれと180°違う。響きの多いホールを活用しレガートたっぷり滑らか。響き過ぎて録音が悪いと言うレビューもあるけど、ブリュッヘンの事だから敢えて響きの多いホールを使って音を重ね古楽器の弱点を克服したんだと思う。この録音は再生システムを選ぶ。STAXイヤースピーカーの様な全音域に渡ってトランジェントの良いヘッドホンで聴くと低音がもたつかない。
各楽器の演奏者も物凄く上手いので、ソロの時なんかは古楽器の音の魅力が浮き立つ。
こんなに新鮮な田園と運命は初めて♪

モーツァルト: ピアノ協奏曲第20番・第21番・第25番・第27番(2025年リマスター)＜タワーレコード限定＞

フリードリヒ・グルダ、他

本日発売のタワレコ限定盤SACDハイブリッド。う〜ん。実は同じ演奏の国内盤&輸入盤LPレコードと輸入盤CD(1986年リマスタリング)も持ってる。聴き比べると微妙に音が違う。
SACDプレーヤーは持ってないのでCD層との比較だけど、今回のは2025年リマスタリング。ドイツ本国でアナログマスターからPCMデジタル化→DDS化リマスタリングした物をSACDハイブリッドプレス。CD層はDDSリマスタリングをダウンコンバートした物との事。
まだ数回しか聴いていないので、断定出来ないけど、音的には今回の2025年リマスタリングが一番ダイナミックレンジが広い。分かりやすいのは1986年リマスタリングと比べて明らかに音圧が高い。同じボリューム位置で掛けて思わず音量を下げた程。音圧以外に新しい方はピアノの低音が違う。グルダってこんなにパワフルだっけ？と思うほど。
オーディオ的にはこの2025年リマスタリング盤が一番良いんだろうけど、モーツァルトにはダイナミック過ぎるような。
国内LPと1986年リマスタリング盤CDを永年聴き続けているので刷り込まれているのかも知れないけど。
輸入盤LPはドイツでリマスタリング&プレスした重量盤で、国内LP&1986年リマスタリング盤CDと2025年リマスタリング盤の中間ぐらいの音。これがベストかも。
でも同じ録音がリマスタリングやプレスで音が違うってどうなの？元がアナログ録音の場合、本国で初めに出したLPレコードがオリジナルだと思うけど。レコードの場合それを新品で手に入れるのは難しいから、復刻するのは仕方ないにしても、私的にはオリジナルを尊重して欲しい。〜長文になってしまった。