メンバーズレビュー一覧

J.S.バッハ: オルガン作品全集(1959-1967年録音) / マリー=クレール・アラン

曲数が最も多いアラン1回目の録音で、欠けているのは異稿(634)と3曲の断片(573、753、746)のみという徹底ぶり。偽作が今後あまり録音されないことを考えれば資料的な価値は極めて高い。ハイラーの助言を色濃く反映し、フランス的な明るさにドイツ系の安定した解釈も加わって非常に聴きごたえがある。バッハらしさ、という点では2回目/3回目よりも魅力は高い。ファンであれば売り切れないうちに購入されたし。

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chihisumaさんが書いたメンバーズレビュー

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(全3件)

録音からすでに50年以上を経過しているにも関わらず、落ち着いた格調高い演奏が多くの人々に評価され続け、抜粋盤はこれまでに何度もCD化されている。しかし、全曲CDは、15年前にLP時代とほぼ同じフォーマットの6枚組限定盤で出たきりであり、入手の難しい状態が続いていた。今回は4枚に再編集され、しかも大幅に価格を下げての再登場は歓迎すべきことである。

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カークパトリックの演奏は過去にも部分的にCD化されているが、これだけまとまったのは初めてと思われる。残念なのは、枚数を費やしている割に主要録音の全てが網羅されていない点であり、特に、バッハのトッカータ残4曲、チェンバロ版平均律、スカルラッティのソナタ、リサイタル盤ど、ステレオになってからの名演に欠落が多いのは致命的。偉大なカークパトリックの録音の全貌は今もってつかめないままである。

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曲数が最も多いアラン1回目の録音で、欠けているのは異稿(634)と3曲の断片(573、753、746)のみという徹底ぶり。偽作が今後あまり録音されないことを考えれば資料的な価値は極めて高い。ハイラーの助言を色濃く反映し、フランス的な明るさにドイツ系の安定した解釈も加わって非常に聴きごたえがある。バッハらしさ、という点では2回目/3回目よりも魅力は高い。ファンであれば売り切れないうちに購入されたし。

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