メンバーズレビュー一覧

若林工房15周年記念コンサート / イリーナ・メジューエワ

若林工房創立15周年記念コンサート。演奏はいつも通り、どれをとっても端正で正統な解釈の中にも密かに技巧を忍ばせる曲への味付けも忘れない。それでいて、華美でない抑制された抒情性が聴く人間を引き付ける。個人的にはメンデルスゾーンの「無言歌」に魅せられたが、どの曲もスタインウェイの魅力を最高度に「弾き」出しており、常に変わらぬ真面目な姿勢には脱帽する。

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テラちゃんさんが書いたメンバーズレビュー

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(全5件)

すでにピアノ協奏曲第1番、3番、4番を先行して発売していた完結版となるが、この2番と5番も優れた演奏だ。王道を行きながら、端々に独自性も見られ、オーケストラも分厚い音でベートーヴェンの真髄に迫っており、そのオケに自在に乗って自由に羽ばたくバルナタンのピアニズムには好感が持てる。協奏曲全集としてもかなり完成度は高い。「合唱幻想曲」も素晴らしく、同曲トップクラスの出来だと思う。

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既成概念に捕らわれない革新的かつ野心的な新ベートーヴェン像に脱帽。これまで聴こえてこなかった微に入り細に穿つ表現から、全体を大きく捉え、まさに閃光が走る快演。クライバーで完結したかと思われる第5交響曲を根底から覆す解釈と演奏力はまさに21世紀に打ち立てられた記念碑的存在となることだろう。この演奏を凌駕する指揮者が現れるのか、恐らく、自らが今の殻を破っていくような気がする。

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若林工房創立15周年記念コンサート。演奏はいつも通り、どれをとっても端正で正統な解釈の中にも密かに技巧を忍ばせる曲への味付けも忘れない。それでいて、華美でない抑制された抒情性が聴く人間を引き付ける。個人的にはメンデルスゾーンの「無言歌」に魅せられたが、どの曲もスタインウェイの魅力を最高度に「弾き」出しており、常に変わらぬ真面目な姿勢には脱帽する。

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ドイツ・グラモフォン録音全集

小澤征爾

5:
☆☆☆☆☆
★★★★★

名門ドイツ・グラモフォンに1人の日本人がこれだけの録音を残したことがまず快挙である。つまり小澤の演奏は欧米でも正統な評価を受けていたことの証左である。特に、録音は小澤が最も「旬」な時期のものが多く、ボストン響をはじめ、ベルリン・フィルとの貴重な録音も楽しめる。今までレコードで持っていたが、断捨離でこのCD集に変えた。小澤らしさが凝縮された若き日の演奏を堪能している。

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ロシア海域に潜行する米国巨大原子力潜水艦の息詰まる攻防は見応え十分でしたが、物語がロシアでクーデターがあり、ロシア大統領と撃沈されたロシア潜水艦船長が米国に手を貸して勝利に結びつける、といったやや突飛な内容に興醒めに感ありでした。

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