メンバーズレビュー一覧

Alberic Magnard: Complete Chamber Music / ローラン・ヴァグシャル、他

待望のマニャールの室内楽曲集である。アコードでも以前同じような企画盤があり所有しているが、玉石混合の感が否めなかった。この作品集ではピアノ三重奏曲が最も優れている。第二楽章コーダの何という寂寥感!そして最終楽章では正に眼前に広大な海岸が出現し、マニャールの子供時代に見た追想の海に波がたゆとうような錯覚を受ける。悲劇の中で銃を取って敵兵の銃弾により亡くなったマニャールは、きっと今は海に還れているに違いない。そんな感すら思えるヴァグシャルらの演奏は素晴らしく必聴に値する

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ちひろさんが書いたメンバーズレビュー

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(全4件)

トーマス・ザンデルリングは偉大な父を持つ指揮者で知られているが、このマニャール交響曲集は特に後期の作品、3番4番が必聴だと考える。マニャールの交響曲。。特に4番は作品の構成の素晴らしさが特筆しており、3楽章では冬山の暁の中で、春が近づく足音と共に動物や植物の生命の息吹や自然の美しさを描き切っており、心が震えるような深い感動を味わうことができる。マルモSOも小都市の楽団ながら、この音楽にかける意気込みは激しく、近年稀にみるマニャールの名盤が現れたと感じた

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待望のマニャールの室内楽曲集である。アコードでも以前同じような企画盤があり所有しているが、玉石混合の感が否めなかった。この作品集ではピアノ三重奏曲が最も優れている。第二楽章コーダの何という寂寥感!そして最終楽章では正に眼前に広大な海岸が出現し、マニャールの子供時代に見た追想の海に波がたゆとうような錯覚を受ける。悲劇の中で銃を取って敵兵の銃弾により亡くなったマニャールは、きっと今は海に還れているに違いない。そんな感すら思えるヴァグシャルらの演奏は素晴らしく必聴に値する

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マニャールのヴァイオリンソナタは、ルクーのように青春の輝きや憂いが散りばめられているというような作品ではない。ただ私は、個人的に最も美しい作品だと考えている。第二楽章における追想の中に漂う悲しみ、恐れ、怒り、焦燥、諦観。。時に静かに、時に激しく去来する中で、曲は静かに追想の中に帰着していく。。それはまさに人生を現したような感がある。歴代のヴァイオリニストでは、ハイマン・ヴレスやツィマンスキーなど優れた録音を残しているが、このロランソーの録音は音色の美しさは特すべき必聴に値する

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敬虔なクリスチャンであり、最後のフランキストであったロパルツの第1ソナタ、歴史的録音である。ヴァイオリンソナタの名曲としては、個人的にフランク、ツクー、マニャールそしてこのロパルツの第1ソナタである、友人であったマニャールのソナタは、全編に深い悲しみと諦観に包まれた言わば”悲の器”であるが、非業な友人の死(マニャール)に様々な思いを盛り込んだロパルツのソナタは”青い炎”のような情念に包まれている

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