メンバーズレビュー一覧

ヒロさんが書いたメンバーズレビュー

  • 1

(全3件)

The Warner Recordings (1985-1994)

David Lee Roth

2:
☆☆☆☆☆
★★★★★

再発に定評のあるライノ。
皆さんが知りたいポイントは2つに絞られると思う。
①パッケージに愛はあるのか?
②ぶっちゃけリマスターはしてるの?してないの?

①について

ケースの装幀は思った以上にしっかりしており、リッチです。
印刷もしっかりしており、しかも発色も良い!
中には歌詞カードも封入してあり、ちまたある安価の輸入盤CD BOXと違って印刷の悪いプリントされた厚紙のケースだけ、
ということがないです。
これはさすがライノ!
まったく手を抜いていない、と感じました。
David Lee Rothのファンでフィジカル所有に愛着がある方なら
これは買い!
といえるのではないでしょうか?

②について

他の日本&海外のレビューもみると、
「リマスターされている」「されていない」と
意見が錯綜しており、本当のところはどうなの?
とお思いのことだと思います。
私もその1人。

一聴すると確かに「質感」は違います。
中低音域が増幅されたと言いましょうか、
曲にわずかにボリューム感が出たという感じはします。

しかし!
中低音域が増幅されるということは
「こもって聴こえる」「音に派手さがなくなる」
ということでもあります。
これを近年のリマスター業者さんは
「音量を物理的にあげる&音のダイナミクスをあげること」で解消させ、
「中低音域が増幅されているのも関わらず、音量も上がって
21世紀に発売された他のCD作品の音量にも負けないサウンドを作っている」と考えられます。

では今回のライノはどうか?
中低音域は増幅されたが、
全体的な音量の増加&ダイナミクスの増加は行なっていないんじゃないか?
というのが聴いてみての感想です。

なので
人によっては「(音量が上がっていないので)リマスターされていない」
と感じる方がいるのではないかと思います。

まとめると、
「音量を増大させた21世紀のリマスタリング」を望んだファンにはものたりないデキと言えます。
買う買わないは個人の自由ですが、
フィジカルが好きな人には持っていて損はない商品ではないかと考えます。
でも個人的には
これで「音量&ダイナミクスもアップしたものなら完璧なんだけどなー」
と思ってしまうのも確かです。

3

ヴァイ/ガッシュ

Steve Vai

4:
☆☆☆☆☆
★★★★★

Vaiさんがバイク仲間のGashさんと90年代に録音したものを蔵出しした音源とのこと。
今のVaiさんはRockとは違う惑星に行ってしまったようなサウンドなので、
デヴィッド・リー・ロスバンド、
ホワイトスネイクス時代のHard Rockサウンドを味わえるのは正直嬉しい。
Vo.のGashさんという方、
なんか歌い方、コブシのきかせ方が
グラハム・ボネットに似ているのだ!
なのでデヴィッド・リー・ロスのアルバムというより
アルカトラスの2ndアルバムを想起してしまう。
でもこれはこれで楽しい。
アルカトラスの2ndアルバムの未発表曲とイメージして聴くとワクワクしてきます。
サウンドはカラッとしており、
楽曲内の構成もほぼ8ビートでシンプル、
なかにはサミー・ヘイガー
I Can't Drive 55のもろパクリの曲もあり、
この曲をパクッたというだけでも
ドライブのお供になるアルバムと想像できるだろう。
SoloになってからのVaiさんについて行けなかったオイラみたいな方にサイコーのアルバムだ。
ただし90年代にお蔵入りした気持ちもよくわかる。
グランジ全盛の時代、これはノーテンキすぎるよ〜!
ま、今の時代もだけど。
アルカトラス2ndが好きな方にはぜひ
オススメしたいアルバムだ。
そんなマニアな方はなかなかいないと思うのだけれど。

0

5150 [MQA-CD]<完全生産限定盤>

Van Halen

1:
☆☆☆☆☆
★★★★★

ボッタクリと言わざるをえない。
「2023年最新リマスター音源の96kHz/24bitマスターを採用したMQA-CD仕様」
とのことだが、
この2023年音源が問題だ。
1:実は今回のVer.は2023年に出たサミー時代のBOXセット(輸入盤)をまんま流用して
MQA-CD仕様にしていると思われる。が、
この輸入盤、購入した人ならわかると思うが、
「音が悪い」のだ!
ダイナミックレンジが狭く、音量も低い、音圧も薄い、
しかも意図的に硬い音質に仕上げられているので
地味に聴こえてしまうのだ。
これは致命的だ。
エディ のあのキラキラした音が、地味に聴こえてしまうのだ。
担当したドン・ランディー、あんたエディ の親友だろ?
なぜ魅力を半減させるような加工をするんだ!
特に自身がプロデュースに関わっていないアルバム「Balance」ほど顕著だ。
ブルース・フェアバーン(Bon Joviで有名)がプロデュースしたあのキラキラ感、
ゴージャス感がなくなっている。
そんなに外されたのを根に持っているのか?
と疑いたくなる。
これは改悪だ。
2:日本盤にあったボーナストラックがなくなっている。
「Ou812」収録の「A Apolitical Blues」
「Balance」収録の「Baluchitherium【Instrumental】」
&「Crossing Over」
これらの3曲はサミー時代のBoxセット(輸入盤)には
ボーナスCDとして付属していた(通常アルバム+5枚目として)ので、
ケツに追加することは可能だったはずだ。
(2023年最新リマスター音源の96kHz/24bitマスターの音源が存在しているのだ)
できるのに…なぜそれをしない?
3:曲順が変わっている。
「Balance」
4:そして極め付けが「F.U.C.K」の1曲目「Poundcake」の頭、
エディ がプラグインするノイズがカットされている。
なぜだぁ!?
あれがあってからのドリルサウンド1発かまし!だから、
インパクト大なのではないのか?
もしSingle Ver.があのノイズをカットしたから
(MVには入ってなかったので好意的見解として100歩譲るとして)
ならば、
ケツにSingle Ver.として追加するべきではないのか?

これらはすべて2023年の音源を使っているため。

うーむ。

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