演奏はすばらしい。録音もいい。だが、最後の最後、満足感で終わろうとしたそのとき、驚き、失望した。フライングの拍手、そして雄叫びのような声。あれはブラボーなどとはとても呼べない。下品で、せっかくの演奏を台無しにしてしまう。
なぜ制作者は市販するにあたってこの音源を使ったのだろう。「これでいい」と思えたのだろう。不思議としか言いようがない。演奏会が1日しかないのならともかく、大阪と東京で3日行ったとある。ゲネプロもあるだろう。このプロデューサーとレーベルは要注意かもしれない。
CDとしては★をもっと減らしたいが、演奏自体はすばらしいので4つ星としておく。