メンバーズレビュー一覧

メンデルスゾーン:無言歌集 Vol.1&厳格な変奏曲 Op.54 / 反田恭平

技巧に任せてバリバリ弾くだけというイメージしかなかった反田さんが何でショパンコンクールにと思ったら、これを聴けば納得。実は抒情的な所のある人だったのか。さらに有名になって大河ドラマまでやっているから多忙なんだろうが、第二巻は果たして出るのかな。

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まっし-さんが書いたメンバーズレビュー

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(全15件)

SAGA全録音集

セルジオ・フィオレンティーノ

5:
☆☆☆☆☆
★★★★★

全体的に録音は強音時割れ気味で録音年代ほどでは無いと思うが、内容は今までの彼の箱よりも聴きごたえがある。低音部を加えたり即興的装飾を入れたりすることもまま見るが、ショパンのワルツ全集ではそれが壮絶であり、過去PIANO CLASSICSから出た後年の演奏より尖っていて面白い。なお、輸入元の表示でモノラルとなっているものも、実際はすべて疑似ステレオになっている。

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技巧に任せてバリバリ弾くだけというイメージしかなかった反田さんが何でショパンコンクールにと思ったら、これを聴けば納得。実は抒情的な所のある人だったのか。さらに有名になって大河ドラマまでやっているから多忙なんだろうが、第二巻は果たして出るのかな。

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一度選集が出ただけで復刻を心待ちにしていたが、出て見ると装丁はレギュラー二枚組ケース収納で、School of Ragtimeの楽譜写真を含む豪華36ページ解説書付き。マスタリングについても、ナレーションの声も生々しく、ピアノの音も明晰。リフキンのようなカツンとした所はないが、暖かくマニアックな意味で丁寧な作り。この値段なのに予想以上に凄すぎ。20世紀末に出た全集の楽譜は現在は中古しかなさそうだが、半分くらい収録しているDoverのペーパーバックの楽譜を見ながら聴くと、またオツなものだ。

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復刻の音質も悪くなく、非常に若々しい演奏で傾聴に値する。ただ若いだけに、シューマンのP協やシューベルトのD960等まだお尻が軽めの印象も。一枚一枚が衝撃的なソニーのショパン箱と比べるのはちょっとかわいそうか。これで流通の悪かった彼の盤も結構出揃った感はあるが、後は英メリディアンにいいのがあるのにな…とは思う。

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ホ短調夜想曲の最初を聞いただけで、ビクターのアレかという昔の思い出が強烈によみがえって来た。たしかに、練習曲集・前奏曲集などを聴くと、物理的技巧はイマイチっぽいが、そんなことを忘れさせる執念を感じる。つい先ほど出たウェストミンスターの箱よりは録音は十年は後だろうが、ランラン等にも見られるフレージングの中国臭はより強くなっているように思われる。故国への思いがより濃縮して行っているのだろう。NIFCのマズルカも入手困難で、盤の流通には不遇の彼であるが、無くなったと思ったものが復活した今こそが入手のラストチャンスか。

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アルゲリッチの1番は、昔コロムビアから出て聴き慣れているアレだが、異常に音質が良く、一楽章ピアノ出だしのパタンという会場雑音も抑圧されている。これを聴くと、今までのが何だったのかという感じ。モレイラ・リマは、昔DENONからひっそりCDは出していたが知名度は今一つ。録音状態は昔のアルゲリッチレベルで高域はやや落ち、演奏はフィナーレは多少怪しいが、非常に前向きで好感の持てる演奏。解説もぶ厚くがさばる欠点はあるが、写真満載で立派。アルゲリッチの演奏を知りすぎているだけに買うか迷ったが、買ってよかった。

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浩子さん第二絶頂時のライヴ。別なメディアで持ってはいたが、現在聴ける状況でないので貴重。しかし、よりによってタワレコから発送の当日に乳癌とは……………。

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ショパン: マズルカ全集

イヴ・アンリ

5:
☆☆☆☆☆
★★★★★

詳細なデータが全然書かれていないが、実はプレイエル1837年製ピアノ使用で、全58曲+作品41-3,67-4の異版+ブーレト長調+アレグレットとマズールの後半部分。作品68-4はエキエル版とマギン版の二種。三枚組デジパックで豪華解説書付(仏・英)でオタク度満点。音楽の流れはハラシェヴィチのNIFC盤に譲るが、ピリオド楽器の音も良く、相当お薦め。

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夜想曲のCD初出時は、普通のモノラルで淡々と弾いていて値段も安くなく印象が薄く感じていたが、改めて聞くと細かい崩しとか結構癖もあり独特の味わい。音も良くなりアラウ級の鼻息も感じる。残りの曲目当てで買ったがこちらも同様演奏で満足。ただし録音状態は良くない。

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ホロヴィッツのあの名演がコンパクトにまとまり、音も悪くないので便利な盤ではある。ただ、紙袋の裏に曲と録音年月が印刷しているだけの仕様で、昔の各アルバムから詰め込んでいる構成なので、オリジャケ写真入りブックレットが欲しくなってしまうのも事実である。

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ヘリオドールのアナログレコードの再来。良い意味でごく普通の演奏。当曲にプラスアルファを求める向きには勧めないが、レッスンの手本には良いか。

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内容は音は近接的なものの生々しく、リハーサルと言えども、多少ミスがあってもホロヴィッツにしか出来ない解釈が満載。一枚聴くだけでもお腹いっぱいという感じで全く文句はないのだが。日本語解説までついて、ホロヴっイッツ熱烈ファンにはこれで涙ものだろうが、そこまでいかない自分には、もうちょっと軽い箱で出して欲しかった感じ。

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オリジナルジャケット仕様で箱物を同一デザインにしたため、CD1が二枚でCD2が無いという失態。タワレコなので完璧に対応してくれましたが、店頭にモノがあれば不良ロットが混ざっていると思うので、入手した方はチェック必須。演奏は後年より技巧が安定し、ピリオド楽器より現代楽器の方が安心して聴け、彼自身の補完版を聴くにはこちらが良い。と言っても、レリーク等繰り返し省略で楽譜考証には中途半端なのが何なところ。

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ショパン: 作品全集

5:
☆☆☆☆☆
★★★★★

収録内容は、ここも他社サイトもワルツ作品42が抜けているが、実際は入っているのでご安心を。玉石混交と言いたい所だが、本当の石に相当するものはない模様。デリャヴァンやウラシンは新録音。ただしフレージングのクセは覚悟しましょう。ショパンファンには前のブリリアント箱やワイルドの夜想曲など、ダブりが全くないということはない可能性が大なので、ラインナップを確認して納得して買いましょう。

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演奏内容はストイックという程辛口で、録音は多少難もあるも素晴らしい。唯一の難点は二枚組のような価格なのに実は一枚だったこと。

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