2009年にスポックス・ビアードを脱退したニール・モースは以降、クリスチャンとしての信仰心を大切に音楽に反映しつつ、プログレからSSW的ポップスまで多彩なジャンルで活動してきた。
とはいえ主戦場はプログレ。
そして、その活動は常に盟友とも言えるマイク・ポートノイとの連動によるものだった訳だが、奇跡のドリーム・シアターへの復帰によりマイクは離脱を余儀なくされた。
ファンならずともニールの次の一手に期待と不安が募っていた訳だが、彼が組んだのは、地元テネシー周辺の無名若手ミュージシャンとの新バンド結成だった。
アルバム構成は、コンパクトな3曲を20分を超える長尺な2曲で挟む形、また楽曲や演奏のテイストも、驚くほどに既聴感のある、安定的ニール・モース印の作品に仕上がっている。
元々、金太郎飴だとの揶揄も多く書かれるほどに音楽的な個性が確立しているニールなので、彼らしいサウンドが聞かれること自体は魅力であると同時に足枷ともなる本作、評価は難しいところだが、ポートノイ、そして従来からのバンドメイツ不在であっても、それを感じさせない完成度に仕上げてきた、その新バンドの頑張りを、まずは讃えたいと思う。
若きメンバー達が個性を発揮して音楽性を進化させた次作への期待を込めて星は四つ。