ドビュッシー&ラヴェル - 管弦楽曲集＜タワーレコード限定＞

エドゥアルト・ファン・ベイヌム、他

シベリウスも名演だが、ラヴェルが凄い。ボレロの色彩感と各楽器ソロの巧さ、あとなんと言ってもラ・ヴァルス！これもどのパートも少しくすんだような響きで、まさしくレンブラントの国のオーケストラ。中でもトランペットの巧さ(特にコーダ！)が光る。60年以上前の録音で古さは感じさせるが、フィリップスの優秀なステレオ録音。

J.S.バッハ: マタイ受難曲、管弦楽組曲第2番

ウィレム・メンゲルベルク、他

かつてtahraからルツェルンの第９が出た時を思い出す、すばらしい復刻。まさかこんな音で聴けるとは。後続のベートーヴェンの第７&第９や、マーラーの第４&アダージェットが待ち遠しい。悲愴(1937年と1941年の両方)や、残りのベートーヴェンの交響曲もこんな音で聴きたい。第一部と第二部の冒頭で聴こえる鈴(？) の音は実際にコンサートで鳴ったのでしょうか？

スメターチェクの芸術 第4集

ヴァーツラフ・スメターチェク、他

このショスタコーヴィチは本当に凄い。まだ作曲家が社会主義の明るい未来を信じていた頃の若書きで、歌詞の政治性からも演奏機会が少なく駄作とも言われる作品だが、スメターチェクは冒頭から速めのテンポでサクサク切り進んでいく。まさに快刀乱麻とはこういう演奏のことではないか。

マーラー: 交響曲第10番(クック版第3稿)＜タワーレコード限定＞

ウィン・モリス、他

タワーの解説や諸氏のレビューにもある通り、マーラー演奏のパイオニアだったモリスの決定的名演。クック版では、レヴァイン盤と双璧だと思う。当時のジャケットも雰囲気満点で、タワーレコードの復刻の選曲やセンスの素晴らしさには改めて感謝。モリスにはレーベルは異なるが、マーラーの他の交響曲やベートーヴェン全集など立派な演奏があるのでどこか復刻してくれないかな。あとデッカだとアシュケナージのラフマニノフ交響曲全集と管弦楽曲をぜひ(現在輸入盤等で出ているものは、シンフォニック・ダンスに音飛びがあるらしく、オリジナルに遡ってお願いしたい)！

チャイコフスキー: 3大バレエ組曲 (2022年K2HDマスタリング)＜タワーレコード限定＞

ヴラディーミル・フェドセーエフ、他

発売前ですが、期待を込めて。このコンビのビクター録音は結構所持しているが、永らく廃盤になっているので、音質向上も含めて嬉しい。今回の企画からは残念ながら漏れてしまったが、まだチャイコフスキーの１番から４番とか、くるみ割り全曲と白鳥の湖全曲や、ラフマニノフのシンフォニックダンスがあったはず。これらもお願いします。

ロシア管弦楽名曲集1&2 (2022年K2HDマスタリング)＜タワーレコード限定＞

ヴラディーミル・フェドセーエフ、他

まだ出ていないので、期待をこめて。第１集はLP時代に購入した思い出のアルバム。その後CDでも買い直したが、第２集ともども永らく廃盤だったので、これは嬉しい。コーカサスの風景や中央アジアの草原にてのホルンの音色に痺れた思い出がある。続編も期待だかやはり永らく廃盤のチャイコフスキーの第４やくるみ割り人形の全曲、ラフマニノフの交響的舞曲もぜひお願いします。

1982 武満徹世界初演曲集

岩城宏之、他

発売前ですが、企画に☆５つ。長らく廃盤の乱と東京裁判のサントラも復活させて下さい。

スメターチェクの芸術 第2集

ヴァーツラフ・スメターチェク、他

発売前だが、知る人ぞ知る名匠スメターチェクの名演久しぶりの復活(日フィルとの新世界はさすがにもう望めないのだろうか)。音質向上にも期待したい。まだpragaからは、シェエラザードやショスタコ3番(歌詞はチェコ語)も出ていたはず。いずれも名演だった。ぜひ第3集で！