Bruckner: Symphony No.2 (1877 Version)

カルロ・マリア・ジュリーニ、他

名曲は冒頭から人の魂を鷲掴みするというが、正にこの冒頭からのフレーズは耳から離れなくなるほど素晴らしい。それほど名曲とは認識していなったため、大変驚かされた思いがした。その後、ヨッフムも聞きこの曲の真価を知らされたが、この演奏がこの曲のベストと思う。ブルックナーの初期からのこの渋さも驚きだが、曲の真価を知らしめたジュリーニの天才も凄い。素晴らしいの一言。

マーラー: 交響曲第7番「夜の歌」, 他 / オットー・クレンペラー, ニュー・フィルハーモニア管弦楽団, フィルハーモニア管弦楽団＜限定盤＞

オットー・クレンペラー

先ず誰もが、冒頭の開始の遅いテンポに驚かされる。このまま最後まで続けられるのか心配になるに違いない。だが、これが凄いのだ。ショルティが新幹線なら、クレンペラーは各駅停車であろう。外の全ての景色が良く見えるのだ。こんな素敵な旋律があったのか！矢張りマーラーの直弟子で残された唯一の録音である。ワルターのも有れば聞きたかったと思ってしまう。これはマーラー愛好家の必須盤である。