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J.S.バッハ: パルティータ集 Part.2 / エフゲニー・コロリオフ

ピアノはSteinwayD-274。残響は少なめ。タッチは硬質だけど教会録音のすっと消えていく響きが柔らかい。
どの声部も明瞭で対等な存在感があって立体感が豊か。チェンバロ奏法に似た小刻みなルバートをかけたフレージングが旋律をくっきりと浮かび上がらせている。
第4番は内面的で繊細な情感があり、特に高音域の品のよい煌めきと透明感のある明るい音色が綺麗。
第3番は少し柔らかくて弱めのタッチでどこかしらくぐもったような陰りがあり、抑制されて密やか。特に"Gigue”はコロリオフらしい独特の解釈。テンポがやや遅い上に、かなり強いルバートがかかっているので、フレージングが滑らかではないけれど、声部が克明に浮き上がり絡み合って対話しているような歌い回し。情感深く心の内を弾き語りしているような印象は、コロリオフが録音した『フランス組曲集』に通じるものがある。

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Yoshimiさんが書いたメンバーズレビュー

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ピアノはSteinwayD-274。残響は少なめ。タッチは硬質だけど教会録音のすっと消えていく響きが柔らかい。
どの声部も明瞭で対等な存在感があって立体感が豊か。チェンバロ奏法に似た小刻みなルバートをかけたフレージングが旋律をくっきりと浮かび上がらせている。
第4番は内面的で繊細な情感があり、特に高音域の品のよい煌めきと透明感のある明るい音色が綺麗。
第3番は少し柔らかくて弱めのタッチでどこかしらくぐもったような陰りがあり、抑制されて密やか。特に"Gigue”はコロリオフらしい独特の解釈。テンポがやや遅い上に、かなり強いルバートがかかっているので、フレージングが滑らかではないけれど、声部が克明に浮き上がり絡み合って対話しているような歌い回し。情感深く心の内を弾き語りしているような印象は、コロリオフが録音した『フランス組曲集』に通じるものがある。

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