モーツァルト: レクイエム＜タワーレコード限定＞

カルロ・マリア・ジュリーニ、他

ソニーの新盤が高貴な典礼の死者ミサであるのに比べ、この旧盤は生と死のせめぎ合いのドラマを感じさせる。この表現に相応しい合唱が、今回のリマスターでさらに生々しさを増している。70年代におけるジュリーニの美点のひとつを再認識させる名盤。

エルガー: オラトリオ《ゲロンティアスの夢》

エイドリアン・ボールト、他

ピアーズの歌唱が圧倒的に素晴らしい。若き日のシャーリー・カークも申し分ない。もちろん、ベイカーは言うに及ばず。独唱者の歌を聴くソフトです。残念ながら、テレビ音声なのでモノラル、オーケストラや合唱団はマスとして全体的な俯瞰で映っているだけで、ライブ的な演奏の様子を知る資料的なものではないです。

シュニトケ: 無伴奏合唱のためのコンチェルト、ペルト: 7つのマニフィカト・アンティフォナ

カスパルス・プトニンシュ、他

タリンの教会での録音。適度な長さの残響が歌唱に彩りを加えた名演です。