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倉内太の愛してる爆笑盤(第4回)

連載
皿えもん
公開
2013/03/22   18:00
更新
2013/03/22   18:00
テキスト
文/倉内太


アーティストが各テーマに沿ったお皿(CD)を紹介する連載! 倉内太が、愛しているからこそ言いたくなる〈こいつバカだー〉盤、聴くと爆笑してしまう盤を紹介します! なんとなく鬱々した時、飽き飽きした時、笑えなくなった時にどうぞ!



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OPERATION IVY 『Energy』 Lookout/Epitaph



こんにちは、今回僕がご紹介するのはオペレーション・アイヴィです。

僕は知らないことだらけです。
オペレーション・アイヴィとは何なのか、
今日が何なのか、僕は何者なのか、
明日何をしたらいいのか、
お好み焼き、アメリカンドッグ、ホットドッグ――どれを食べたら良いのか、
どうして目はどんどん悪くなっていくのか、
女の味の違いとは、
何で朝は悲しいのか、
岡村ちゃん元気かな、
この説明できない気持ちをどうしたら良いのか――

〈俺が唯一知っていること/それは何も知らないということ〉(“Knowledge”)
『Energy』はこの一言で始まります。
でもそれはすぐ間違いだとわかる。
彼らはたくさんのことを知っています。
知っていることのほとんどを荒々しく音にして、気持ち良く叫び、意見します。
全部叫びきった頃に知っていたことは飛んでいって、一時何も知らない若者に戻れるのです。

オペレーション・アイヴィは1枚のアルバムを作って解散しました。
メンバーのティム・アームストロングは目標を失ってアル中になったりホームレスになったりして。
しかし、彼の親友でありベース弾きのマット・フリーマンは、ティムをまたバンドに誘ってランシドを結成します。

僕には素敵な友達がいます。
みんながなぜ素敵なのか知りたいから、これからも新聞、本、図鑑を読んで知っていることを増やしていくと思います。
僕の毎日は勉強して、気持ち良くなるためにあります。
勉強して学んだことを一瞬で飛ばして、何も知らない奴になれる気がする時にやっぱり音楽をやりたいです。

〈僕が知っていること/それはどうでもいいこと〉

読んでくれてありがとうございました、また書きます♪



PROFILE/倉内太



83年、埼玉生まれのシンガー・ソングライター。2005年よりバンド活動を開始。2008年に倉庫内作業員のアルバイトに採用されたことがきっかけとなって意欲的に曲作りを始め、弾き語りライヴも行うようになる。2009年に自主制作でファースト・アルバム『倉内太と彼のクラスメイト』をリリース。2012年5月に倉内太&ネイティブギターを結成し、バンドでのライヴ活動もスタート。2012年9月に店舗限定でシングル『LIKE A RHYTHM GUITAR』を発表、11月に初の全国流通盤となるアルバム『くりかえして そうなる』(DECKREC)をリリースした。今後は4月2日(火)に名古屋アポロシアターで行われる〈“Spring Fashion,Feeling Good”GIG〉、4月19日(金)に下北沢THREEで行われる〈FOLK SHOCK FUCKERS×Less Than TV×THREE presents 「Soundhole Syndicate」〉などに出演予定。詳しくはこちらのサイトでチェック!