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LUKE VIBERT

数多くの名義を使い分ける奇才の膨大な作品たち!――(1)

連載
360°
公開
2011/04/08   13:16
更新
2011/04/08   13:17
ソース
bounce 329号 (2011年2月25日発行)
テキスト
ディスクガイド/池田謙司、石田靖博、狛犬

 

WAGON CHRIST 『Tally Ho!』 Virgin(1998)

ビッグ・ビート景気を受けてブレイクスやIDM系に耳目が集まった時代、メジャーから出た唯一のアルバム。マイティ・ライダーズ使いの“Lovely”やドリーミーな表題曲など、いま聴いても洒落た逸曲だらけ! *狛犬

JEAN-JACQUES PERREY & LUKE VIBERT 『Moog Acid』 Lo(2007)

電子音楽界の巨匠であるジャン・ジャック・ペリーとのコラボ作品。モーグ・シンセによって弛緩していくラウンジ世界に、ルークがビートやサンプルで緊張感を与えていく展開。両者の特色を巧く溶け合わせた近未来サウンドの歪みがまた愛らしい。*池田

LUKE VIBERT 『Chicago, Detroit, Redruth』 Planet Mu(2007)

前作に続き、エイフェックスを挟んで近い位置にいるマイク・パラディナスのレーベルから。勝手知ったる仲だからか、今作ではタイトル通りストレートにシカゴ的アシッド~デトロイト的な美しいシンセが入り混じる。ブレイクビーツ風テクノだがテイストは大人。*石田

VIBERT/SIMMONDS 『Rodulate』 Rephlex(2008)

93年にリフレックスから『Weirs』を出したジェレミー・シモンズとのコンビがなぜか15年を経て復活。レーベルの毒磁波のせいか、シモンズの影響か、ルークにしては珍しく陰鬱な空気感が漂うダークなテクノ・チューンが並ぶ。が、ところどころラウンジ調になるのがルークの業。*石田

WAGON CHRIST 『Sorry I Make You Lush』 Ninja Tune(2004)

『Musipal』に続きニンジャ・チューンから。前年のルーク名義『YosepH』がテクノ的なサウンドだった反動か、はたまたレーベルの色に合わせたか、レトロ感すら漂わせた無邪気なまでにラウンジーでソウルフルで牧歌的なブレイクビーツ集に。全方位対応級なオシャレぶりは以降のワゴン名義の軸になる。*石田

LUKE VIBERT 『Lover's Acid』 Planet Mu(2005)

TB-303への偏愛を示したアシッド特盤。だからといってただビキビキいってるだけじゃなくて、さまざまなビートのスタイルを用いてアシッドを変容させている。そのアイデアの豊富さと形にするテクニック&センスは、他のアシッド芸人とは一線を画してます。練りに練りまくってまっせ~。*池田

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