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第2回――サッカー

連載
MONOBRIGHT a.k.a. サディスティック・ダカ・バンド!?
公開
2011/02/28   21:11
更新
2011/02/28   21:11
テキスト
構成/編集部

 

MONOBRIGHT_連載_2

 

サディスティックな〈姉さん女房〉が出すお題を元に、残る4人がぶっつけで MONOBRIGHT流のカヴァー曲を提案する短期集中連載。その音楽バカぶり丸出しの会話は今月も継続中! 第2回目のテーマは、ニュー・シングル“COME TOGETHER/DANCING BABE”にちなんだアレですよ~。

 

今月のお題〈サッカー〉

ヒダカ「2回目のお題は〈サッカー〉。各々が思うサッカーソングってあるでしょ。実際にサッカーで使われてなくても、運動する時に聴いたら気持ちいいんじゃないか的な。だから別にスキーでもスノボでもスケートでもいいし」

桃野「僕はもう、ブラーの“Song 2”が。FIFA公式でもあり、中学までサッカーやってたんですけど、その時も聴いてたし」

ヒダカ「あれって、後付けなんだよね。もともと公式ソングとして作られたわけじゃない。だから、俺とかのリアルタイム・ブラー世代としては、逆にアレなんだっていう(笑)。“Girls And Boys”とか、ブラーのなかでももうちょっとアゲアゲな曲あるから。そっちの方がスタジアムっぽいのかなって思ったら意外に“Song 2”だった(笑)。確かCMで使われたりして、そっから派生して公式になったっていう」

桃野「FIFAのゲームでも流れるんですよね。ゲーム始まるじゃないですか、オープニング画面になるんですけど、そこで流れるのは“Song 2”の前半だけを切り取ったものなんで、ドラムしか聴こえないんですよ。〈もったいねー〉とか思いながら。〈フゥフゥ〉言う前にそこが繰り返されてる。あのどこにでもあるドラムの8ビートに、なぜかテンションがアガる部分があって。ためてためて、〈フゥフゥ〉っていう」

ヒダカ「いいドラマーだよね。どの曲やっても隙間をうまいこと埋めたり作ったりするっていうか。“Beetlebum”みたいなスロウな曲でもちゃんといいドラム叩くし。キース・ムーンとか好きそうだなーっていう感じの叩き方。ちょっと荒い」

桃野「MONOBRIGHTって、活動を始めた当時は同じバンドマンとかに〈ブラーっぽいね〉とか言われることがあって。だからブラーを意識してる部分はすごくありましたね(笑)」

ヒダカ「どこで間違えてこんなんなっちゃったんだろうね(笑)。次、でーさんは何か思いついた?」

出口「リアルタイムで印象にあるのはHi-STANDARDとHUSKING BEEがありますね」

ヒダカ「サッカーの曲はやってないよね?」

桃野「スノーボードってこと?」

出口「とか、スケボーとか!」

ヒダカ「いわゆるAIR JAM時代ですね」

出口「高校くらいの時にファッションと音楽がばっちり結びついたっていう一つのムーヴメントをまのあたりにして、カッコいいなって思った記憶があって。それこそライヴしながら横でハーフパイプやってたりとか」

ヒダカ「松下さんは?」

松下「サッカーって言ったら、〈キャプテン翼〉のあの歌しか浮かばないですねー」

ヒダカ「主題歌? 誰が歌ってるんだっけ?」

(全員で一斉検索)

ヒダカ「沖田浩之の“燃えてヒーロー”ですね」

松下「“COME TOGETHER”の歌録りをしてた時に思ったんですけど、〈心を揺らす〉ってところが“燃えてヒーロー”とか影山ヒロノブさんぽいなって」

ヒダカ「アニソンっぽさね」

松下「アニソンっぽさというか……それが良い悪いとかじゃないんですけど、けっこう僕らって、曲作っててもど真ん中をやりたがらないみたいなのがあったんですよね。でも“COME TOGETHER”ではベタな、誰もがわかるようなことを堂々と言ってて、それが結果的にアガるってことに繋がるんだなと思ったんで。そこが似てるし、いいなと思って」

ヒダカ「“COME TOGETHER”は正しきサッカーソングだってことですよね。では、問題の瀧谷さんですが。いちばんスポーツから縁遠い(笑)?」

瀧谷「スポーツ好きなんですけど……(笑)」

ヒダカ「サッカーもね、こっそりワンセグで観てましたよね。打ち上げ中に(笑)」

瀧谷「なんか、“君が代”しか浮かばない(笑)」

ヒダカ「オープニング・セレモニー的な」

瀧谷「あとは広瀬香美さんしか浮かばないなぁ」

ヒダカ「“ロマンスの神様”ね」

出口「スキー場のナイターでかかる定番みたいな」

ヒダカ「ほかは? (ないのを確かめてから)じゃあトオルちゃん的にはだけど、イギリスのサッカー・ソングが基本的にスポーツ・ソングの発祥だと思うんですが、“You'll Never Walk Alone”って曲をみんな歌うのね、イギリス人は。オリジナルはジェリー&ザ・ペースメイカーズ。ビートルズの弟分みたいな感じで出てきた60年代のバンドの〈中ヒット曲〉なんだけど、実はすごいスロウなんだよね、オリジナル曲は。それをスタジアムでみんなで合唱して試合を締め括るっていう。勝敗が決まってから、みんなで締めとして歌うみたいな」

桃野「〈お疲れさん!〉みたいな?」

ヒダカ「そうそう。日本って逆じゃない? 先に音楽流してアゲて、試合観終わったらさよならだけど、イギリスはむしろエンディングが大事みたいな。そういう風潮は、今後日本のスポーツ界も採り入れたらもっと盛り上がるんじゃないかな。じゃあ、これで5人分出揃ったけど、このなかからカヴァーするとしたらどれ? “Song 2”は、われわれ演りそうっちゃあ、演りそう。AIR JAM系もみんなのリアルタイムとしてはありそうだけど。でーさんだったら誰をカヴァーしたい?」

出口「きっかけだったHi-STANDARDですね。曲で言ったら“Fighting Fists Angry Soul”」

ヒダカ「アンセム感あるね。ハイスタでまとめると、試合のあとに暴れたい人の気持ちも沈静化するんじゃ」

桃野「そこで発散して終わろうみたいな。それ、いいかもしれない」

ヒダカ「じゃあ、ハイスタにチャレンジしてみましょうか」

 

PROFILE/MONOBRIGHT

2006年、桃野陽介(ヴォーカル/ギター/キーボード)、松下省伍(ギター)、出口博之(ベース)、瀧谷翼(ドラムス)の4人で結成し、2007 年にメジャー・デビュー。2010年2月、突如〈2011年の春までに4枚目のアルバムをリリースする〉と宣言し、10項目を掲げた〈DO10!!〉プロ ジェクトを開始。3枚のシングルに続いてサード・アルバム『ADVENTURE』を発表すると共に4作目『ACME』のダイジェスト盤も配布……した直後 の11月、これまた突然に元BEAT CRUSADERSのヒダカトオル(ヴォーカル/ギター/キーボード)が新メンバーとして電撃加入! 今年1月には5人組バンドとしての初音源『淫ビテー ション e.p.』をリリースし、明後日3月2日にはトリプル・タイアップ付きの両A面シングル『COME TOGETHER/DANCING BABE』(DefSTAR)も控えている。そんな怒涛すぎる彼らのスケジュールは、オフィシャルサイトでご確認ください!!