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シャナキー

フロエトリーのナタリーもシャナキー入り!

連載
Discographic
公開
2010/12/16   15:09
更新
2010/12/16   15:10
ソース
bounce 327号 (2010年11月25日発行)
テキスト
文/池谷昌之

 

〈Neo Soul Is Alive〉——アルバムのサンクス・クレジットの最後に記されているのがこの一文。2000年代初頭にネオ・ソウルの震源地となったフィラデルフィアにおいて、UK出身ながらも大きな注目を集めた女性デュオがフロエトリーだ。マーシャ・アンブロウジアスの歌声とソングライティングの才能はもちろんだが、〈フロウ〉と〈ポエトリー〉を合わせた造語であるユニット名は、ポエトリー・リーディングで美しく言葉を響かせる〈フロエシスト〉ことナタリー・スチュワートの存在なくしてはありえないものだった。

ライヴ盤を含めて3枚のアルバムを残した彼女たちはコンビを解消してソロの道を選ぶが、シャナキーと契約したナタリーがこのたび完成させたソロ作『Floetic Soul』は、冒頭の一文が示すようにネオ・ソウルらしいまろみと温かみに満ちている。ジル・スコットらの作品に関わってきたJR・ハトソンや、シャナキー作品に多く登場するクリス“ビッグ・ドッグ”デイヴィスらが手掛けた楽曲はフロエトリーが備えていたテイストを再現したような仕上がりで、ラヒーム・デヴォーン、レイラ・ハサウェイといったゲストの人選も絶妙だ。なかでもフィリーで交流を深めたミュージック・ソウルチャイルドとの共演曲“Forever”は、ふたりが愛の言葉をささめき合って熱を帯びていく様に酔いしれてしまう。

アルバムを通して流れるようなリーディングと歌声とが響くこの景色こそ、彼女にしか生み出せない〈フロエティック・ソウル〉。そこにネオ・ソウルは確かに生きている。

 

▼フロエトリーの作品。

左から、2002年作『Floetic』(Dreamworks)、2005年作『Flo'Ology』(Geffen)

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