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第108回 ─ クラムボン @ 日比谷野外大音楽堂 2009年10月10日(土)

第108回 ─ クラムボン @ 日比谷野外大音楽堂 2009年10月10日(土)(2)

連載
ライヴ&イベントレポ 
公開
2009/10/21   18:00
テキスト
文/土田 真弓

  そんな宣言と共に3人は客席のド真ん中に設置されたミニ・スペースに移動し、アコースティック&ミニマル仕様の“addolessence”“imagination”を披露。コーナー最後の“Folklore”では会場全体による大合唱とハンドクラップに場を預けて3人はステージ上に戻り、バンド・セットとして演奏を再開するという――言わば、観客と一体化した2パターンのアレンジを展開するなど、感動的な場面を演出……したかと思えば、次の“sonor”ではミトが〈入り〉を間違えるというハプニングも。

郁子「まだまだだよね~(笑)」

ミト「ビックリした(笑)。えーと、ちょっと(時間を)巻き戻して……〈いや~“Folklore”は感動的だったよね~〉」

郁子「で、ここで〈だいちゃ~ん〉っていう声があって……3人合わせてクラムボンです!」

……と、“sonor”直前のMCをそっくりそのままやり直してふたたび演奏しはじめた3人に向かって、客席から「パパしっかり~!」という檄が飛ぶ。「ホント、いいお客さんばかりだよ。ありがとう」とミト。


写真/真田敬介

  なぜか「大助ー!!」と男子からの太い声援が飛び交いまくりの〈ドラムス・伊藤大助の動じない話〉(ミトいわく、「〈動じず〉と書いて〈イトウダイスケ〉と読む」らしい)を挟み、終盤は“バイタルサイン”“THE NEW SONG”と昂揚感溢れるナンバーを連続投入。最後のフレーズを弾き終わった瞬間、ミトが会場の外側に向かって叫ぶ。

ミト「ちょっと聴こえる~(会場に入りきれなかった人々より怒号が)!? 次はこっち(会場内)でなー(ふたたび会場外より怒号が)!! アナタタチノタメニモガンバッテ、オオキナオトデエンソウスルヨ(←なぜか急にカタコトに)」。

郁子「カタコトだよ(←カタコトふうに)。せっかくキマってたのに……」

そんなユルいMCで会場の内も外も温かな笑いで包み込んだ後、“Merry Go Round!”“NOW!!!”とシンガロング必至の楽曲で、観客との親和性を最高潮まで上昇させて本編は終了した。

  アンコールでにこやかに登場した3人は、揃って深々と一礼。「初めて3人で作った曲をやります」とアナウンスされた“森渡り”は、中学生時代のミトによる楽曲だという。原田郁子の大らかなヴォーカリゼーションが映えるジャズ・ベースのスロウをじっくりと聴かせた後、ラストを飾ったのは新曲の“タイニープライド”だ。オーガニックでジェントルで……それでいて凛とした力強さを持ったナンバーで会場をさり気なく圧倒する3人。そして、いよいよ終演の時が……と思いきや、マイクを持たずに舞台前方まで移動した3人が、客席に呼び掛ける。

ミト「みんなで乾杯しましょう!」

郁子「これからの10年に!」

 ミトが生声で「乾杯!!」と音頭を取る。その場に集まった全員が、各々のドリンクカップを掲げて「乾杯!!」と叫ぶ。これまでの10年の締め括りと同時にこれからの10年の始まりを告げる記念日のエンディングは、〈観客との交歓〉という彼ららしい方法でその幕を下ろしたのだった。

〈クラムボン 10月10日に10周年 ありが10!!!〉セットリスト

1. みつばち
2. はなればなれ
3. ドギー&マギー
4. シカゴ
5. ロマンチック
6. サラウンド
7. 便箋歌
8. ララバイサラバイ
9. id
10. addolessence~imagination
11. Folklore
12. sonor
13. バイタルサイン
14. THE NEW SONG
15. Merry Go Round!
16. NOW!!

―アンコール―

17. 森渡り
18. タイニープライド(新曲)

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