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第540回 ─ m-f10

連載
NEW OPUSコラム
公開
2009/10/07   18:00
ソース
『bounce』 314号(2009/9/25)
テキスト
文/澤田 大輔

さまざまな偉業を成し遂げたユニットが10周年!

 m-floも今年でデビュー10周年。ハウスやドラムンベースといったクラブ・サウンドをヒット・チャートに送り込み、さまざまなヴォーカリストを迎えた〈コラボ〉を一般化させるなど、彼らが2000年代のJ-Pop界に与えた影響は計り知れない。その功績を称えるべく制作されたのが、若手アーティストによるトリビュート盤『m-flo TRIBUTE ~maison de m-flo~』だ。ラップ・パートをばっさり切ってハウス化した青山テルマの“come again”(別掲の彼女の新作には同曲のリメイク・ナンバーが!)や、エレクトロ・ファンクに乗せてCOMA-CHIがひとりで立ち回る“Planet Shining”などの斬新な試みもあるものの、多くの楽曲ではオリジナルのニュアンスを崩すことなく敬意を持ってトレース。初期ナンバーを中心に取り上げられていることも含め、m-flo作品の変わらぬフレッシュネスを証明する一枚だ。なお、10月には2枚組のベスト『MF10 -10th ANNIVERSARY BEST-』もリリース。オリジナル・メンバーのLISAが参加した新曲“SOUND BOY THRILLER”はもちろん必聴だ!