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第531回 ─ D-TOWN TREASURES

連載
NEW OPUSコラム
公開
2009/09/16   18:00
ソース
『bounce』 313号(2009/8/25)
テキスト
文/石井 隆弘

デトロイトの音楽遺産が次々に甦ってるぞ!!

  常にスピリチュアルな音楽を生み出し続け、〈特別な街〉としてリスペクトされているデトロイト。そこから生まれたテクノ~ハウス作品の復刻やCD化が相次いでいる。まずはマッド・マイク、ジェフ・ミルズと共にURを立ち上げた男=ロバート・フッドの名盤『Minimal Nation』。ミニマルの基礎とも言える反復ビートを定着させ、後進に多大な影響を与えた一枚だ。続いてケヴィン・サンダーソンの編集盤『History Elevate』は、彼のリミックス仕事をまとめたDisc-1と、他アーティストによるケヴィン曲のリミックスを集めたDisc-2の2枚組で、“Good Life”などのクラシックが新たな姿で甦っている。さらにはムーディーマン、セオ・パリッシュらによる3チェアーズの初作が初CD化! 個々の楽曲をまとめた内容ながら、暗黒のビートダウンはいま聴いても申し分ない格好良さだ。最後に(非デトロイト人だが)マッド・マイク・フォロワーとして注目されたイアン・オブライエンの初作を。その名も“Mad Mike Disease”は必聴である。